キャッシングというのは金融業者が利益を得るための商品であり、返済に伴って利息を支払う必要があります。このため申込条件には安定収入が有る事という条件が明記されています。
無職や生活保護の受給者という場合、この安定収入がそもそもありませんから、申込条件が満たせず、キャッシングの申込みはできません。たとえ申し込んだとしても審査の段階で通過はできません。
ですから無職や生活保護者という場合には、体力的に許せるのであれば、まずは短期アルバイトなどでお金を得る事を考え、慣れたところで長期アルバイトで定期収入を得る事を考えるようにしましょう。
金融業者はお金を貸して利益を出しますから、融資したお金を返済してもらう事を前提にしてキャッシングを提供していて、返済の可能性を様々な方法で評価しています。
金融業者の利益というのは返済時に一緒に支払ってもらう事になる利息の中から出る事になります。
しかし返済できなければ利息が得られないだけではなく元金も返ってきませんから大赤字になるため、そういった人には融資は行いません。
そしてその最初の関門になるのが申込条件で、これには安定収入が無ければ申込めないと明記されています。
金融業者というのはお金を貸して利益を得る事を目的にした企業です。ですから提供している金融商品というのは必ず返済してくれることが前提になっています。
キャッシングも同じことで、キャッシングの利用者は契約で必ず返済することを約束しなければ貸してもらえません。
逆に言えば返済を約束できない人はキャッシングの利用ができないという事で、本人が返済するといっても金融機関では申込時に審査を行い、問題が有れば融資はしないという可能性もあります。
金融業者が返済を重視しているのは返済してもらう時点で利息をを支払ってもらって、その中から利益を出しているからです。
ですから正確に言えば、利用者は借入した元金だけを返済するのではなく契約の中では利息を支払う事も約束しなければなりません。
したがって、キャッシングを申込むためにはこの元金の返済と利息の支払いが可能なだけの収入が無ければならないという事になります。
このためキャッシングの場合、金融業者は申込条件や審査でしつこいほどこの返済できるだけの収入に拘ることになります。
そこで具体的に申込条件を見てみた場合、殆どのキャッシングでは、安定収入が有る事という一文が入っています。
つまり、キャッシングを申込むには、月々安定した収入が無ければ申し込み資格がないという事です。
もちろん安定収入と言ってもどの程度の安定性を求めているのかは、各キャッシングによって変わり、厳しい場合も有れば多少不安定でも構わないというところもあります。
しかし、共通しているのは収入が必要という事です。収入自体が無ければ返済は見込めず、利益をあげる事ができないため、金融業者はそういった人にはお金を貸せないということです。
利用者によっては利息と金利の区別ができていない場合がありますが、この機会に理解しておきましょう。
有利さを考える際に金利だけで判断する人が多いですが、借入額や借入期間によっても変わってくるので、金利だけで考えるのは危険です。十分注意して下さい。
では無職や生活保護を考えてみましょう。これ等の場合には安定収入がありません。生活保護費が入るというかもしれませんが、これは収入とはみなされませんから、どちらの場合も無収入となります。
このため、どちらの場合も申込条件である安定収入を満たすことはできず、いずれもキャッシングの申込みはできないという事になります。
それでも申込みを行った場合には、審査で返済能力なしという評価になるので、審査通過は見込めず否決という事になってしまいます。申込むだけ時間の無駄で、他の方法を考える時間に使うべきでしょう。
そこで無職や生活保護者について考えてみましょう。
まず無職の場合、何か不労所得があってそれを確定申告している場合で、その収入が安定して入ってくるのであれば、安定収入という事になるので、キャッシングが申込めるはずです。
また専業主婦の場合には、配偶者に収入が有れば申込める場合があります。
しかし通常は、無職の場合は収入はないと考えられ、安定収入という条件は満たせません。
次に生活保護受給者について考えてみた場合、収入が有ったとしても安定していないはずですから、お金としては受給している生活保護費という事になります。
生活保護費は収入としては認められませんから、やはり安定収入という条件を満たすことはできません。
生活保護受給者は生活保護費は安定しているというかもしれませんが、それで融資を受けるのは法的にも問題があるとされていますから止めましょう。
このように両者とも安定収入が無く、キャッシングの申込条件をみたすことはできません。
説明したように安定収入は解釈次第で条件としては緩くなることも有りますが、収入が無いというのでは緩くしようがありません。
ですから、無職にしても生活保護受給者にしてもキャッシングの申込みはできないと考えなければなりません。
どちらの場合も、確かにお金に困る状況ですから、場合によってはお金を借りたいと考える事もあると思いますが、説明したように借入れは難しいと考えざるを得ません。
場合によっては闇金なら貸してくれる可能性はありますが、それでも返済の見込みがない以上、自分の首を絞める事になるので、利用は止めたほうが無難です。
人によっては、そういった申込条件を無視して、キャッシングの申込みを行ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、申込条件を無視したとしても、申込んだからと言って借りられるわけではありません。申込み後には審査が行われ、利用者の返済の可能性が探られます。
その時点で無職であることや生活保護受給者であることが分かってしまえば審査通過は見込めません。
金融業者の審査は利益がかかっているので厳しいものが有って、無職であることや生活保護受給者を見逃すことはありません。
ですから強引に申込みを行ったところで借りられる可能性があるわけではありませんから注意してください。
申込みを考える時間が有れば、他の方法を考える事に時間を使うべきでしょう。
この規制では原則として年収の3分の1までしか融資してはいけないとなっていますから厳格に適用されれば収入が無ければ融資の利用はできません。
ただし、例外規定があって1社あたり50万円まで全社合計で100万円までは年収にかかわらず融資ができる事になっています。
したがってこの範囲であれば収入が無くても法的には融資の利用は可能なのです。
あとは金融業者の判断次第ですが、それは本文の通りまず無理だと考えなければなりません。
このように無職や生活保護者の場合にはキャッシングの借入れは無理です。そこで生活を改善するためにも、体調に支障が無ければ、短期アルバイトを行って自分で稼ぐことを考えてみましょう。
生活保護の場合収入が発生すれば申告が必要なので注意してください。
短期アルバイトに慣れてきたら、次の段階として長期アルバイトに変えてみましょう。最初は短時間でも良いですから、徐々に時間を伸ばいして行けば月々それなりの収入が得られるようになるはずです。
長期アルバイトがある程度続き、月々の収入が安定してくれば、安定収入という事になり、今度はキャッシングの申込条件も満たせることになるので、利用ができる可能性が出てきます。
説明してきたように無職や生活保護受給者がキャッシングを利用する事はかなり難しいと言わざるを得ません。
そこでぜひ考えてほしいのが自分で稼いでみる事です。
もちろん体調などに問題が有って働けないという場合は無理ですが、そうでなければ、ちょっと働いてみる事を考えましょう。
すぐに長期に8時間勤務というのは難しいですし現実的ではないので、まずは1日で終る短期アルバイトのようなものをやってみたり、外に出るのが難しければ、最近では在宅でできるものもいろいろあります。
一度やってみて実際にお金を手にしてみましょう。
ただし、生活保護を受給している場合には申告しなければならないので、稼いだら忘れないようにしてください。
時々で良いのでそういった短期アルバイトを行ってみて、仕事の感触が分ったら、次の段階では長期アルバイトを始めてみましょう。
アルバイトですから、仕事に入る時間は自分の予定に合わせる事ができるので、それほど大きな負担にはならないでしょう。
無理して稼ぐ必要はないので、嫌にならない程度に徐々に時間を延ばしていくことが重要です。
自分は長続きしないとか勝手に自分で判断しないで、自分の好きな分野を選ぶようにしたりして、自分にあわせて切り開いていきましょう。
キャッシングを利用する場合短期アルバイトを行っても安定収入とはみなされず、審査通過はなかなか難しいものがあります。
しかし長期アルバイトの場合には、月々収入が発生するので、金融業者によっては安定収入とみなしてくれる場合もあります。
ですから長期アルバイトまで行ければ、キャッシングの利用も可能になるはずです。
ただし、今度は自分に収入がある訳ですから、借りる必要はなくなっている可能性もあります。
また借りられるにしても返済をしていくにはまだまだ不安がありますから、少しづつ経済基盤を強くしていく事を考える時期でしょう。
しかしそれまで借入れせずに生活して来れたわけですから、この時点で借入れするようなことはせず、やはり基本的に借り入れなど考えず生活を続けるようにしましょう。
無職や生活保護者ではキャッシングは利用できませんが、どうしても借りたいという場合、申込時に嘘の情報で申告することを考え、実際にそれで申込んでしまう人もいます。
しかし、そういった申込みをして、嘘がバレれば信用は丸つぶれで、後々安定収入ができても借入れできなくなってしまいかねず、絶対に行わないように注意してください。
そうは言ってもバレなければ大丈夫というように安易に考えてしまう人もいるようですが、金融機関の審査は長い期間をかけて、時には痛い目を見て作り上げられているので見くびらないようにしましょう。
このように無職や生活保護受給者はキャッシングの利用はできませんから、どうしてもお金が必要になった場合には、借り入れをするために悪知恵を働かせる人も出てきます。
手口はいろいろ考えられますが、もっとも安易なのは誰かに成りすまして申込みを行う事や、収入があるように見せかけて申込みを行う事です。
しかし金融業者の審査を見くびってはいけません。審査というのはそういったことを見抜くためにも行われているのです。
金融業者というのは長い歴史の中で痛い目を何度も見て審査基準を決めています。ですから素人が考えたような嘘が分からない訳がないのです。
このため安易に嘘など言って申込んでも審査ですぐにバレて、否決になってしまいます。こんなことは絶対に行ってはいけません。
審査でバレた場合、その審査が否決になるだけでは済みません。嘘の申告をしたという事は信用情報に記載されてしまいます。
金融取引というのは信用の上で行われるものです。ですから嘘というのは金融業者としては許せないのです。このため、嘘を言った人というのは金融業者にとっては要注意人物になり、情報が共有される訳です。
要するに自分の信用というものが崩壊してどの業者も相手にしてくれなくなるわけです。
そこでそういったキャッシングが利用できない中でお金が必要な時にはどうすれば良いのでしょうか。
まず無職の場合で、働くことも厳しい状況だった場合には、1つの方法としては生活保護の受給を申請する事です。
そしてもう一つは無職でも生活保護受給者でも、今後仕事を見つけたいという前提であれば、公的な給付や貸付制度の利用ができる可能性があります。
ただし生活保護の場合には制度的に利用して良いかどうか役所で確認してみる必要があるので注意してください。
いろいろと調べて、そういった安心できる制度を利用して下さい。
最近の闇金は手口が巧妙化しているので、素人ではなかなか太刀打ちできず、資産を搾り取られて最後は返済できず破産しかねないのです。
ですから絶対に闇金を利用してはいけません。
ここで無職や生活保護受給者のキャッシング利用について纏めておきます。
生活保護というのは日本人なら利用する権利がありますから、必要と思った時には躊躇してはいけません。本来利用できない筈の外国人の食い物になっている現状はゆるせませんね。