生活をしていくにはお金が必要で、通常は自分の収入の中で行いますが、足りない場合には借入が必要になることも有ります。しかし借入には返済が前提になりますから無職では収入が無いのでこれができません。
金融機関の方も、お金を貸して返済して貰わなければ赤字ですから、キャッシングなどの融資では申込条件が決められていて、これを満たさなければ申込めない為、無職では借入れは難しくなります。
ただし、専業主婦の場合には、配偶者の収入を前提にして融資を行っている金融機関も有り、まったく借入れが無理という訳ではありません。ただし、融資されたとしても50万円以内というのが普通です。
生活するためにはお金が必要で、普通は自分が仕事をして得た収入の中で行うべきものです。ですから生活水準は自分の収入に合ったものにする必要がある訳です。
しかし、中には収入と生活水準が合っておらず、自分の収入の範囲内で生活が維持できなくなっている人もいます。
そういった人は生活を続ける為に収入以外のお金を調達するために借入れが必要になってしまいます。しかしそのお金は返済しなければなりません。
もし無職という場合には、生活していくためには、必要になるお金はすべて借入れしなければならなくなります。しかし収入が無い訳ですから返済は見込めません。そういった人に貸す金融機関があるでしょうか。
自給自足という言葉がありますが、現在では自給自足を完全に実践することはまず無理で、生活するにはやはりお金というものが必要なものです。
通常はこの必要になるお金というのは、自分の収入の範囲内で賄うもので、これによってその人の生活水準というものが決まる訳です。ですから生活水準を上げたければ収入を増やす必要があります。
多くの人は、何らかの収入を持っていますから、その範囲で生活をしているわけです。
しかし、場合によっては何らかの出費が生じて、自分の収入の範囲内ではお金が足りず、借入によって凌ぐことも出てきます。
また最近では収入は右肩上がりで増えていくわけではありませんから、収入が減ってしまい、生活水準を維持するためにお金を借りるというような人も少なくないようです。
ですが、こういった借入れを行った場合には、そのお金は収入ではありませんから、返済しなければなりません。
このため融資を受けるためには、返済できることが前提になる訳です。
この話は生活するにしても返済するにしても、収入がある事が前提になっての話ですが、無職の人でもやはり話としてはそう変わるものではありません。
無職であっても生活をしていくためにはお金が必要ですし、お金を借りたら無職であろうが返済していく事が必要です。
ただし、無職では返済のもとになる収入がありませんから、借りたとしても実際には返済していく事は難しいはずです。
金融機関というのは資本主義社会における企業の一つです。企業というのは営利を追求するもので、収入が無く返済が見込めないような人に融資するでしょうか。
しかしそこを離れてローン全般について考えた場合、例えば不動産担保ローンのように価値のある不動産が用意できれば、借り手に収入が無かったとしても、融資が行われることも有ります。
最近見かける高齢者を対象にしたリバースモーゲージもこういったものにあたります。
金融機関というのはお金を貸して、返済してもらう時に利息を支払ってもらう事で、これを利益に繋げています。したがって返済の見込めないような融資をしているような金融機関はありません。
キャッシングを考えた場合、まず申込時にクリアしなければならない申込条件があり、この中には収入要件も挙げられているので、無職ではこの申込条件すら満たすことができません。
また仮に申込みができたとしても、収入が無いことで返済はできない訳ですから、審査での返済能力の評価は極めて低く、審査に通過して実際に借入れするのはまず無理と考えられます。
金融機関はどのように利益を得ているのかというと基本的にはお金を貸して、返済してもらう時に利息を付けてもらう事で、この利息の中から利益を出しています。
ですから利益を得るには返済が前提なる訳です。返済が行われなければ、利息から利益が得られないばかりでなく、元金自体も返ってきませんから、利益どころか金融機関は大赤字を計上してしまう事になります。
金融機関はそういった利益に繋がる返済が行われないような融資は行いません。考えてみれば当たり前のことです。
そこで金融機関はキャッシングの申込者に対して返済の見込みがあるかどうかを様々にチェックする事になります。
殆どの人はそのために審査を行っているのだろうと考えるでしょうが、実際にはそれ以前の問題です。
キャッシングは宣伝を見ていると誰でも申し込めるように思いますが、実際に申込むためには、それぞれ申込条件が決められていて、この条件を満たしていなければ、申込むことすらできないのです。
申込条件はそれぞれ違いがありますが、通常次の2点は必ず入っています。
このうち収入要件としては安定収入が有る事と記載されているのが普通で、要するに収入が無ければ、申し込みを行う事すらできない訳です。
そこで無職の場合を考えてみましょう。無職と言っても不労所得があって毎年確定申告でもしていれば別ですが、そういう特殊な状況でなければ通常は収入が無いはずです。
このため、こういう人はキャッシングの申込条件の収入要件を満たしていないという事になるので、申込みすらできないという事になってしまいます。
もしそれを無視して申込みを行ったとしても、審査を行えばどういった状況なのかすぐに分かってしまい、そもそも申込めない人だという事は隠しておけません。
要するに無職でキャッシングを利用するのは無理だという事です。
しかしそんなことをしても、金融機関の審査はそう甘くはありません。審査すれば嘘を言っているという事はすぐに分かってしまいます。
しかもこの嘘は信用情報に記載が残り信用できない人という烙印が貼られてしまいます。
ただし、同じ無職であっても、例外として融資の利用を認めている場合があります。それは分類上は無職という事になりますが家計を預かって、生活を切り盛りしている専業主婦の場合です。
すべてという訳ではありませんが、キャッシングの中には専業主婦の場合、配偶者に収入があり返済能力的に問題が無く、同意が得られるのであれば、融資を行っているものがあります。
ただし、この場合審査に通過できたとしても、自分で稼いでいる人のように収入に見合った金額の借入れができる訳ではなく、配偶者に高額収入があっても最高でも50万円までしか融資はしないのが普通です。
ところが無職とは言っても様々な人がいて、仕事が無くてやむを得ず無職という場合も有りますが、専業主婦のように収入は無いにしても、家事や育児に専念して家計を預かり生活を支えている場合もあります。
そういう人というのは分類的には無職という事になりますが、作業としてみた時には、それなりの評価を受けてしかるべきです。
ではその条件というのはどのようなものなのでしょうか。
先程説明したように、金融機関というのは利益が見込めないような融資は行いません。これはいくら専業主婦でも特別扱いはしていません。
このため、専業主婦でも返済できない人には貸してくれません。返済には基になる収入が必要ですから、専業主婦の場合には配偶者に収入がある事が前提になります。
正確に言えば配偶者に収入が有って、配偶者の了解が有ればキャッシングの申込みができるという事になります。
専業主婦の場合家計を預かっている訳ですから、こういった条件を満たせば返済できるお金はあるはずで、金融機関としても融資相手と捉えることができるという訳です。
キャッシングというのは最近では大手金融機関になると800万円程度の上限額を持っていて、それなりの収入と信用が有れば100万円程度借入れできるようになる人は多いはずです。
ただし、専業主婦の場合には、いくら配偶者の収入が高額だったとしても、通常は50万円までというのが普通です。
もちろんこの50万円というのも上限であって、実際に設定される利用限度額というのは、更に少額になってしまいます。
ですから、専業主婦が借入れできるからと言っても、実際には生活費の補填程度の借入れに限られるという事です。
ですから借入する場合には、自分の家計の収入と支出をよく調べて本当に返済額が捻出していけるかどうか、計算してから実際に借入れる事を考えるようにしましょう。
このように専業主婦を除けば無職という人の場合、通常キャッシングの利用はまず無理と考える必要があります。このためお金が必要というのであれば、ほかの方法を考えなければなりません。
まず考えられるのはパートでもアルバイトでもよいので、自分にできるものを見つけて、自分で稼ぐことを考えましょう。
家族の状況や、自分の体調などで、仕事をすることができないという場合には、役所に相談に行って、生活保護の申請をすることも考えてみましょう。日本人であれば利用する権利があります。
ここまでの説明を読めば専業主婦を除いて無職という場合には、キャッシングを利用するのは難しいと考えなければなりません。
しかし最初に説明したように無職であろうがなかろうが、生活を営んでいくには、いくら生活水準を下げたとしても、お金は絶対に必要になります。
このため、もし必要なお金の借入れができないという場合には、それに代わる何らかの方法を考えなければなりません。
無職を理由に生活できないという考えに陥るのではなく、生活していくために知恵を絞ることは大変重要なことです。じっくり考えてみましょう。
無職には無職になっている理由というものがありますから、誰でも共通して使える方法はありませんし、それぞれ利用できる時間も違ってきますから一律に論じる訳にはいきません。
しかしお金がない時に考えるとすれば、まずは無職から脱出するという方法があります。現在では比較的自由に仕事の時間を決めることができるパートやアルバイトという働き方が選べます。
これなら1日中拘束される事もありませんから、無職から脱出するには良い方法でしょう。
仕事に慣れてくれば時間を増やしたり、正社員のとして就職を探すこともできるようになるでしょう。
もし、介護をしていたり、自分が病気でパートやアルバイトといってもなかなか行う事ができないという場合もあるでしょう。
その場合には、お金を稼ぐことは難しいですから、借入れして返済することを考える事はできません。
取れる方法としては、まずは役所に行って相談してみることです。
よく相談して、場合によっては一時的に生活保護を受給することを考えてみましょう。
生活保護というのは憲法で保障された生活を営むために必要な人にお金を給付するもので、日本人なら利用する権利があります。
外国人にも慣例として給付されていますが、本来は日本人だけのものです。特に生活できない訳でもないのに当然の権利のような顔をして受給している不良外国人とは違うのです。
日本人の中にはそういったものを利用するのに抵抗を感じる人もいますが、日本人として支え合う訳ですから、遠慮はいりません。
将来自分の収入ができれば、税金を払って、今度は支える側に回ればよいのです。
もちろん貸付けですから返済が必要になりますが、民間のものより有利な条件になるので、こういったものを利用する事も考えてみましょう。
ここで無職でお金を借りる事について纏めておきます。
引き籠りなどで無職になっている場合、外に出ることが出来なければ、最近ではネット上でできる仕事も有るので、まずは少額であっても自分で稼ぐことを考えてみましょう。