複数のキャッシングの返済がつらい!おまとめローンの審査には要注意

複数のキャッシングを利用した場合、返済も複数になり、初めは返済できていたとしても、後々返済が苦しくなってしまって、返済できなくなり多重債務者という事になる可能性も無いとは言えません。

こういう場合に利用したいのが、おまとめローンというもので、このローンを利用すれば複数のキャッシングを1つに纏めてしまう事が可能です。

ただし、おまとめローンの利用者の中には、数年後にはまた複数の借入れを抱えてしまうという人も多く、こういった場合何度もおまとめローンが利用できるとは限らず、返済できず自己破産する場合もあります。

複数のキャッシングを利用すれば返済も複数になって生活を圧迫する!

複数のキャッシングを利用している人もいるかもしれませんが、複数のキャッシング利用には合計した返済額が高額化してしまうという大きな問題があります。

もちろん最初から返済に困るような人は少ないですが、返済を続けていくと、後々になって返済が厳しくなってしまう人も多く、そこまで行かなくても生活に苦しむことになる人は更に多くなります。

こういった人は、返済できていればまだよいのですが、場合によっては、返済が遅れてたり、返済できなくなってしまう事も有り、そういった人の場合複数の債務を抱えて多重債務者と呼ばれることになります。

複数のキャッシングの利用には問題点がある!

キャッシングは必要な時にお金が借りられますから、生活ツールとしても便利なものという事ができますが、中には複数使い分けたり、高額のお金が必要になって複数利用せざるを得なくなったという人もいます。

しかし、このキャッシングの複数利用には次のような問題点があると言われています。

  • 複数の返済を抱える事になり返済負担が大きくなる
  • 返済日が複数になり管理が難しくなって返済忘れなども生じやすい

特に返済負担が大きくなることは、生活にも大きな影響を出すことになるので、複数利用する場合には、この問題を無視して安易に借りてしまうのは止めなければなりません。

利用初めは良いかもしれないが後々返済が厳しくなる可能性がある

特にキャッシングの中でもカードローンのように何度も借りたり返したりを続けることができるようなものの場合、長期利用をよく考える必要があります。

多くの場合安易に借入れしてしまうにしても、まずは返済できるかどうか程度は考えるはずです。

ですから複数の利用を開始した当初というのは、通常返済はできるものです。中には最初は返済できないといけないので生活を切り詰めてでも返済する人もいるはずです。

しかしこれが長期間続くことを考えてみましょう。生活を切り詰めるにしても短期間なら可能ですが、長期間続けるという事になると、どこかに無理が出てくるもので、返済に支障が出る可能性が高くなります。

また現在では収入が減ってしまう事も珍しいことではありませんから、途中で返済できなくなってしまう事も、特に珍しいことではないのです。

このように返済は利用初めはさすがにできても、後々返済できなくなってしまう可能性が十分ある訳です。

場合によっては多重債務者になってしまうこともある

もし実際に返済に支障が出た場合には、複数の借入れを行っている訳ですから、そういった複数の借入れが連鎖的に返済できなくなってしまう事に繋がってしまいます。

そうなった場合、債務を複数抱える事になるので、多重債務者という事になり、返済方法を見直してもらったとしても返済するのは大変厳しい状態になってしまうでしょう。

このようにキャッシングの複数利用は大きな危険性をはらんでいる為、できれば、早めにそういった状況から抜け出すことを考える必要があるでしょう。

~返済が自転車操業のようになったら要注意~
複数利用していて多重債務者になってしまう場合、事前にその兆候が出る事があります。

それはあるキャッシングで借りたお金を別のキャッシングの返済に回し始める事です。そうなるとそういったことが続いて自転車操業のようになってしまい、徐々に借入額も高額化していきます。

しかし利用限度額という上限があるので、ある時点で借入れができなくなって、その時点で多重債務者という事になるのです。

ですからこういった自転車操業を始めたら、できるだけ早めにそこから抜け出すことを考える必要があります。

おまとめローンを利用すれば1つに纏める事が可能!しかし審査は厳しい

このように複数のキャッシングで返済が厳しくなっている人はおまとめローンの利用を考えてみましょう。おまとめローンと言うのは複数のキャッシングを1つに纏める事ができるローンです。

このおまとめローンは主に銀行が提供していますが、消費者金融でもおまとめローンを提供している場合も有りますし、通常のキャッシングをおまとめローンとして利用できるようにしている場合があります。

ただし、おまとめローンというのはその性質上、借入れする金額が高額化する場合が多く、審査はそれなりに厳しくなる可能性があるので、その点には注意しなければなりません。

複数借入れはおまとめローンで纏めることができる

では複数利用から抜け出すにはどのようにすればよいのでしょうか。もちろん借入れを止めて返済だけに徹すれば、いつかは抜け出せますが、その間は複数の返済が必要です。

返済が苦しくなってしまうと、抜け出す前に返済できなくなってしまう可能性も十分考え有れます。

そこで利用したいのがおまとめローンというもので、このローンを利用すいれば、現在利用しているキャッシングを1つに纏めてしまう事ができます。

仕掛けとしては要するに大きなローンを借りてそれまでのキャッシングを返済してしまうというもので、簡単に言えば借り換えを行うという事です。

おまとめローンは銀行の他消費者金融でも提供している場合がある

このおまとめローンは多くの銀行の金融商品として提供されていますが、一部の消費者金融でも用意されています。

銀行の場合には、カードローンとは別におまとめローンという括りで用意されているのが普通です。

しかし、消費者金融の場合には、おまとめローンとして用意されている場合と通常のキャッシングをおまとめローンとして利用する場合があります。

それらはホームページに記載がありますが、通常のキャッシングよりも扱いが小さく、申込みも店舗に行かなければならない場合もあるので、不明な点は問合せて確認するようにしましょう。

おまとめローンの借入は高額化するので審査は厳しくなる

キャッシングを利用する際、例えば50万円以内というような場合には、審査も簡易的に行われ、比較的簡単に終わります。

しかし、それ以上になると本格的な審査が行われる事になり高額融資にはそれなりの返済能力や信用が問われるようになります。

これはキャッシングだけではなく、どのようなローンでも同じことが言えますが、ここで説明しているおまとめローンでも同じです。

おまとめローンと言うのは説明したように複数のキャッシングの借入れを纏めてしまうものですから、その目的上、借入れは高額になるのが普通です。

したがって、おまとめローンというのは大変目的としては有難いのですが、そう簡単に審査に通過できるという訳ではありません。

利用したくても審査に通らないという事も考えられるので、申し込みの際には自分の返済能力や信用評価を十分検討してから行うようにしましょう。

~自分の返済能力を計算してみよう~
自分の計算能力は月々の収入と支出から計算することができます。まずは自分の月々の収入額と支出額を調べ、次の計算式で収支額を計算してみましょう。

収支額 = 収入額 - 支出額

返済はできる限り生活に影響を出さないことが求められますから、この収支額内で返済ができる事が重要になり、これを返済能力と考えれば良いでしょう。

この月々の収支額を過去1年分程度計算して最少になる場合を基に考えれば、返済していけるかどうかの判断ができるようになります。

おまとめローンを利用した後にも要注意!数年後に元に戻る事もある

おまとめローンが利用できれば確かに利用するローンは1件にできますが、利用者の一部は数年後また複数のキャッシングの返済を抱える事になっている場合があります。

そういった場合また返済が厳しくなっている可能性があり、再度おまとめローンが必要になる人もいますが、2度3度と審査に通過させるとは限らず、利用できない場合も出てくるので注意が必要です。

場合によっては、おまとめローンの利用ができなくなって、複数のキャッシングの返済を抱え、返済が滞り多重債務者になってしまい、場合によっては自己破産に追い込まれる可能性もあります。

おまとめローン利用者は数年後にまた複数の借入れを抱える事がある

ただし、おまとめローンの利用には問題も有ります。

返済が1つになって返済自体は楽になることは確実ですが、実はこのおまとめローンを利用した人の中には数年経過すると、また借入れが複数になってしまっているという場合があるのです。

つまり複数借入れが解消されたことで、再度申込みがしやすくなって、2つ3つと別のキャッシングを申込んで、また複数利用を始めてしまうという人が出てくるのです。

当然ですが複数の借入れをしてしまえば、また返済が苦しい状態に戻ってしっまう事になりますから、再度多重債務者に陥る可能性も高くなってしまいます。

2度3度とおまとめローンが利用できるとは限らない

そこで1度おまとめローンの味をしめたわけですから、こういった人は返済が苦しくなるとまたおまとめローンの申込みを行う場合も有ります。

もちろんおまとめローンの申込みはできるでしょう。しかし審査が有る事を忘れてはいけません。審査が行われれば、信用評価で過去の金融取引状況が確認されることになります。

そうすれば一度はおまとめローンを利用して1つに纏めたにもかかわらず、また新たなキャッシングの申込みを繰り返したという事が分ってしまいます。

審査に通過させるかどうかは金融機関の考え方次第ですが、おまとめローンを2度3度と使う事は、なかなか難しいと言え、審査通過はそうっ簡単ではないと考えなければなりません。

返済できなければ自己破産に追い込まれる事もある

もし、再度おまとめローンの利用ができなければ、今度こそ多重債務者になってしまう可能性がでてきます。

もし多重債務者になった場合にどうなるかと言えば、そのままの条件で返済していくのは極めて難しいですから、債務整理を行って返済条件を見直すというようなことが必要になるでしょう。

ただし、多重債務を負ってしまったら、返済条件の見直しを考えたとしても、そう簡単には返済できるような条件を作るのは難しいですから、こういったケースでは自己破産も視野に入れなければなりません。

そう言ったことにならないように、おまとめローンの利用後は、新たなキャッシングの申込みなどは行わないように十分注意しなければなりません。

~自己破産すれば暫くはブラックになってしまう~
自己破産した場合、その記録は信用情報の10年間記載されることになり、その間は金融取引上ブラックという扱いになるので、ローンの申込みをしても、殆どの金融機関は融資に応じてくれません。

もし住宅ローンなどの借入れを計画していた場合には、それも難しくなり、人生設計にも影響が出る可能性があります。

そもそも安易な借り入れが問題!借りずに済ませる生活を心がけよう

複数の借入れが必要になるのは、様々な要因がありますが、多くの場合には安易な借り入れを繰り返すことで陥ってしまいます。これには利用者のお金に対する考え方にも問題がある可能性もあります。

そこで複数の借入れを抑止するために、まず行っておきたいのが、借りようと考えた時に、借りずに済ませる方法は無いかどうか考える習慣をつけるようにすることです。

生活ための借入れだという人もいますが、生活の基本は自分の収入内で行う事です。

それができないのは生活水準に問題があるのが普通で、借りなければ生活が維持できないのであれば、まずは生活の見直しを行うべきでしょう。

複数の借入れが必要になるのは安易な借り入れが原因

ここまでは複数借入れしなければならないような高額のお金が必要という前提で話を進めてきました。

しかし、そもそもの話として、多くの人を考えてみれば、住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどは別にして、複数のキャッシングを利用して高額のお金が必要になる状況はあまり考えられません。

そもそもそういった需要が有れば、そういった目的のために高額融資の目的別ローンが提供されている筈です。

にもかかわらず、複数のキャッシングを借りるという事は、本来なら借りる必要の無いようなお金なのに、ちょっとお金が必要と感じただけで、安易に借入れで調達しようと考える事にそもそもの原因があります。

まずは借りずに済ませる事を考えるようにしよう

ですから、お金が必要と感じた時でも、そのまま借りてしまうのではなくて、まずは借りずに済ませる方法を考える習慣をつけましょう。

例えば自分の支出内容をよく見てみれば、必ず不要不急の支出が含まれているものです。そういった部分の支出を止めるか、先延ばしすれば、その分のお金を捻出することができます。

また、そもそもの話として、本当にそのお金が必要なのかという事も考えてみなければなりません。

例えばその日はどうしても必要なお金だと思ったとしても、翌日よく考えてみたら、どうしても必要とは言えないと思う事もよくあるものです。

さらに、自分では必要と考えたとしても、他から見たら無駄にしか見えない事も無いとは言えません。

ですからお金が必要と思った時には支出の見直しを行う事に加えて、多少時間をおいて必要性を考え直したり、家族などに相談することも忘れない様にしましょう。

それでもどうしても借入れが必要という場合だけ、実際に借入れを考えるようにしてください。

借りなければ生活できないようでは駄目

また中には生活自体が借入れで成り立っているというような人もいて、こういう人は借りられなくなると、また別のキャッシングを申込んで、借入れしようと考えることも有ります。

しかしそんなことは長続きする訳がなく、いつかは借入れができなくなって生活は破綻してしまいます。

そうならないように、生活というものは自分の収入内で行えるように、生活自体を見直して、必要があれば生活水準を下げてでも、自分に合った生活にしていく事が必要です。

現在はデフレが進んでしまい、かつてのような収入が得られなくなって、生活水準を維持する為にお金を借りる人も多いですが、もうそういう時代ではなく、収入によって柔軟に生活の見直しが必要なのです。

~お金に対する考え方を変える必要がある人も多い~
キャッシングを複数借りてしまう人の中には、お金に対する考え方が普通の人と違い、借りる事に問題意識が無い人もいます。

もし自分にはお金を借りる事の抵抗感が無く、つい借り過ぎてしまうというような事に心当たりがあれば、心療内科を受診して心療内科医や臨床心理士などのカウンセリングを受けるようにしましょう。

ここで複数のキャッシングを一つにまとめるおまとめローンについて纏めておきます。

  • 複数のキャッシングを利用すると返済も複数になって生活を圧迫する可能性が出てくる
  • おまとめローンを利用すれば複数のキャッシングの借入れを一つにまとめる事ができる
  • お求めローンを利用したあとまた複数のキャッシングの返済を抱える事になる場合があるので要注意
  • 複数の借入れをしないためにまずは借りずに済ませる方法を考える事が重要

おまとめローンは大変ありがたいローンですから、無駄にならないように、利用する時点で生活全般を見直して借入れが必要にならないような生活に改善して行く事を心掛けましょう。