親の収入が減り学生でも学生生活を送るうえでお金に困ることは増えていますが、そう言った場合学生にも融資している一般向けのローンや学生ローンと言ったローンを提供している業者はいろいろとあります。
一般向けローンと言うのは安定収入を前提にしており月々の返済が一定になるようにして返済しやすくなっています。これに対して学生ローンは収入が不安定な学生でも返済しやすい方式が採用されています。
このため、一般的なアルバイト収入以外に収入を持たない学生の場合、一般向けローンでは場合によっては返済が難しくなってしまう可能性がありますが、学生ローンの場合返済しやすくお勧めと言えるでしょう。
日本は長く経済的苦境にあったため、世帯収入が減ってしまい、学生も困窮している場合も多く、学生生活を行っている間にお金が足りなくなってしまう場合が出てきます。
社会人なら融資の利用も比較的簡単ですが、学生の場合にはやはり限られてきます。しかし一般向けのキャッシングでも学生を排除していない場合もありますし、学生ローンと言うようなものも利用が可能です。
ただ、キャッシングの多くは成人していなければ申込みができなくなっているので、20歳未満の人の場合の借入れは、業者探しにかなり時間が掛かってしまう可能性はあります。
日本はバブル崩壊後長期に不況が続いてデフレが進行し、駄目押しのように話にならない政権が3年も続いたこともあって、収入が大きく減ってしまった人も少なくありません。
やっとまともな政権が出てきて立て直しを行っていますが。まだまだ経済的に苦しい家庭が多く、その影響はその家庭の子供にも大きく影響することになります。
このため、本来なら自由闊達に勉学に励む時期に困窮してしまう学生も多く、授業の後にアルバイトを行って生活を繋いでいるといった状況も珍しくはありません。
しかし、学生の場合であっても、生活していくうえで必要になったり、付き合いや、就活など様々な面でお金がかかる事があります。
そういった時にアルバイト収入ぎりぎりで生活していたのでは、とても必要になるお金の捻出はできません。
このためやむを得ず学生ではあってもお金を借りなければならなくなる場面も無いとは得ません。
そこで借入先という話になりますが、学生相手にお金を貸してくれる金融商品には次のようなものがあります。
一般向けのキャッシングの場合、申込条件で学生を排除している場合も多く、また申込めても実質的に審査に通らないものがあるので、よく調べて学生でも借りられた実績のあるものを選ぶ必要があります。
また学生ローンは以前は大学の周辺には必ずあったものですが、貸金業法の改正で収入の少ない人には貸しにくくなってしまったので、現在では大きな学生街やターミナル駅の周辺に少数残るのみです。
また学生にとって大きな関門になるのが年齢制限で、学生ローンを含めた多くのキャッシングが申込可能年齢を20歳以上としています。
これは民法の規定で未成年者に融資する場合、契約を交わすにあたって保護者の了解が必要になる為、その面倒を省いているのです。
ですから、高校卒業後すぐというような場合には、20歳未満でも借りられるキャッシングを探すしかありませんが、18歳から利用できるとしているキャッシングは非常に少ないので注意が必要です。
ただ、今後成人年齢が引き下げられる予定になっているので、実際に引き下げが行われれば、18歳で成人ということになり民法の規定上の問題がなくなり利用しやすくなる可能性があります。
借金をするというのは必ず返済しますという約束をすることです。学生の場合、収入から考えても必ずとは決して言えないはずです。
ですから学生のうちから借金をするのは決してお勧めできるものではないのです。
そこでどういったキャッシングを利用したらよいのかそれぞれの特徴を調べておく必要があります。
一般向けのキャッシングの場合、安定収入がある前提で月々の返済が一定になるように設計されており、会社員などには利用しやすくなっています。
これに対して学生ローンの方は、学生のような月々の収入の安定性が低い事を想定しており、月々利息分の支払は必要ですが、元金の返済は期限内であれば自由になっています。
ですから、これ等の中から自分の状況に合わせて、返済しやすいものを選べば良いという事になります。まずは自分の収入状況を考えてみて下さい。
では、実際に学生はどちらのローンを利用すべきなのでしょうか。ここでそれぞれの特徴を説明しておきましょう。
まず一般向けローンには次のような特徴があります。
利用限度額 | 最高800万円程度の場合もあるが学生が利用する場合には50万円以内で多くは10万円台程度 |
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金利 | 銀行の場合で最高14%台、消費者金融の場合で最高18%~20% |
返済方式 | カードローンの場合残高スライドリボルビング返済方式が主流 |
収入要件 | 一定以上の年収(概ね200万円以上)、安定した月収 |
一般向けのキャッシングの場合、主なターゲットは会社員ですから、収入は安定しているという前提で、返済方式は借入残高によって変わるものの、借入残高が高額化しなければ月々の返済は一定額になります。
では次に学生ローンの特徴ですが、次のようになっています。
利用限度額 | 最高50万円程度 |
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金利 | 最高16%台~18% |
返済方式 | 元金自由返済方式が主流 |
収入要件 | 月々数万円でも継続して収入が有ればよい |
学生の場合、本来学業が本分で、収入があるという方が無理がありますが、やはり返済して貰わなければ困りますから、アルバイト収入がある事が前提になります。
ただ一般向けのような安定性はそれほど厳しくは求められません。
そこで返済方式として元金自由返済方式を採用している場合が多く、この場合、月々利息の支払いは必要ですが、元金の返済は期限内であれば何時でも構わないということになります。
どちらを選べば良いのかは自分の状況次第となり、例えば会社員のかたわら夜間に大学に行っている学生というのであれば、収入は安定しているので一般向けでも十分返済できるでしょう。
しかしアルバイト収入だけで、試験期間などでアルバイト時間が減ってしまうというような人の場合には収入は不安定になるので、一般向けの利用は厳しくなるかもしれません。
どちらを選ぶかはそういった自分の状況をよく見極めて選ばなければなりません。
また学生ローンと銘打ってはいても、一部の業者では返済方式が一般向けと変わらなかったりすることも有るので、申込む場合にはよく調べておく必要があります。
一般向けの場合カードローンと言うものが有ってATMさえあれば何度も借りたり返したりができます。
しかし学生ローンでは殆どの業者はカードローンは提供しておらず、使い勝手から言えば一般向けのカードローンの方が上でしょう。
そこで一般的な学生の場合どちらを選べば良いのか考えてみましょう。
学生の収入というのは、通常は定職に就いているわけでは無いので、アルバイト収入で、授業の合間にアルバイトを行っているという形になります。
このため授業や試験日程によっては不安定にならざるを得ません。
この状態で一般向けのキャッシングを利用したとすると、返済額が月々一定という点がネックになって、アルバイト状況によっては返済額の捻出が難しくなってしまう可能性があります。
ですから、一般的な学生の場合には、月々の返済額が比較的柔軟に設定できる学生ローンの方が利用しやすいと考える事ができます。
では実際学生にはどちらがお勧めなのかを考えてみましょう。まず重要なポイントになるのが収入です。
学生の場合、一部の勤労学生を除いて、先程説明したように収入はアルバイトによるものだけです。アルバイトの場合短期アルバイトや長期アルバイトがあり、短期アルバイトでは全く安定性がありません。
ですからキャッシングを申込む場合やはり継続的に収入が入ってくる長期アルバイトが前提になってきます。
ただし長期アルバイトでも先程のように試験期間などでは収入が目減りして安定収入とはなかなか判断できません。
このため、一般向けのキャッシングで申込条件となる収入要件にある安定した月収はまず満たせません。
そういった状態で、もし融資を利用したとすると、アルバイト時間が多くとれるようなときは十分返済できるだけの収入になっていたとしても、時期的にそうはならない事も出てくることになります。
ですから、もしこういった状態で生活を維持したうえで返済をしなければならないとすれば、場合によっては返済に行き詰ってしまう可能性も十分考えられます。
このため一般向けのキャッシングを申込んだ場合、金融業者の判断としては返済能力の点で評価が著しく低くなる可能性があります。
そうなると金融業者側は返済に不安を抱き審査を否決にする可能性が高くなります。
もともとキャッシングの中でもカードローンの場合、一般の人でも審査に通過できるのは大手消費者金融で40%台ですから審査はかなり厳しいと言わざるを得ません。
ですから学生でも申込みができる中で、実際に審査に通過できるのはごく一部という事になりそうです。
ですから、やはり一般的な学生に向いているとすれば、もともと学生用に設計されていて、学生の収入を前提に考えられている学生ローンの方が安心です。
学生ローンの多くが採用している元金自由返済方式を利用すれば、例えば通常は元金と利息分を払って、学業が忙しい時には利息だけという事が可能です。
しかも夏休みなどでアルバイトを長時間行えるような時期には、元金を余分に返済して後々の返済を楽にすることも可能です。
また借入れ時期にもよりますが、学生の間は利息だけを支払って、就職後に元金を返済するというようなこともできる様になります。
例えば卒業後会社員ではなくて収入の安定性が低い個人事業主になる場合には、一般向けのローンを利用するよりも学生ローンを使い続けたほうが利用しやすい可能性もあります。
学生がお金が必要という場合、最も大きな理由になるのは学費です。キャッシングは比較的利用が簡単ですから学費をキャッシングで賄う事を考える人もいますが金利から考えれば学費には向いていません。
学費が必要という場合には、やはりその目的に合わせて、学生自身が将来返済することになる奨学金や、通常は保護者が返済していく事になる教育ローンの利用を考えるべきでしょう。
学費はその時になって突然必要ということは無く、事前に必要なことは分かっている訳ですから、高校在学中から計画を練って、できるだけ将来的な負担が少なくなるように考えておくようにしましょう。
ここまでは学生が生活していくという観点からお金を借りる事を考えてきましたが、学生がお金が必要になる最も大きな理由としては、学費があります。
説明したように現在では親世代の収入が減ってなかなか子供の学費の捻出が難しくなってしまっていて、学生がアルバイトをしながら学校に通っているという事もあります。
そういった場合、お金の用意が間に合わないようなときにキャッシングを利用しようと考える事はあるでしょう。
しかし学費を借りるというのであれば、借入れが高額化してしまう可能性もありますし、あまりキャッシングを利用するのは向いていません。
学費を借りるのであれば、キャッシングよりももっと有利な条件で融資してくれる金融商品があるのでそちらの利用を検討しましょう。
学費を借りるのであれば、通常は次の2つの金融商品が挙げられます。
最も有利に利用できるのは奨学金で、これは学生が借りるという事になりますが、在学中は利息も含めて返済の必要はなく、卒業してから長期間かかて返済していく事になります。
教育ローンは借りるとすれば保護者という事になり、銀行のもの以外にも信販会社、あるいは公的機関のものまでいろいろと用意されています。
返済は借入れ翌月からというのが普通ですが、中には学生が在学中は利息のみで、卒業後に元金の返済を行っていくものも有ります。
いずれの場合もキャッシングよりもずっと良い条件で借りられますから、借りるのであれば、キャッシングよりもお勧めです。
使分けを考えるのであれば、奨学金は入学後に申し込みますから、入学金や1年次の前期授業料などは教育ローンを使い、1年次の後期授業料から奨学金を利用するというようなことを考えましょう。
例えば進路相談室などに行けば、返済の必要のない企業の財団等の奨学金の案内なども入ってくるはずなので、そういうものの情報も得られますし、経験豊かは先生に相談することで様々な選択肢ができる筈です。
また本人や保護者が十分話し合って、学費をどう用意していくかの意識合わせも早いうちから行っておけば、実際に必要になった時に慌てなくても済みます。
時間をかけてじっくり検討して、必要になった時にお金が借りられないというようなことにならないように十分注意してください。
それに比べ日本のものは給付型のものができたとはいえ、利用条件が厳しく、実質的には貸与型と呼ばれるものを利用するしかありません。
このように制度的には話にならない名ばかりの奨学金ですが、初めから教育ローンとして捉えていれば、金利的には有利な利用が可能です。
ここで学生でも借りられる消費者金融について纏めておきます。
キャッシングは返済が必要です。学生だからと言って返済しなくて良いという訳ではありません。よく自分の返済能力を計算して、返済できる借り方をして下さい。