借金というものは全く必要ないとは言えませんが、多くの世帯ではキャッシングのような借金は滅多に利用せず、収入の中で生活しています。しかし、中にはそう言う事ができず借金を繰り返す人もいます。
まず日頃から借金を繰り返している人は、それが異常だという認識を持たなければなりません。それができたら借金を続けてしまう原因を追究し、それを防ぐための対策を立てて、着実に実施していきましょう。
ただこういう場合、自分だけでは抑えが利かなくなって、また借入れを繰り返してしまう可能性も有るので、家族など周囲に相談して、借入れを繰り返さないように支援を仰ぐことも必要です。
人生には節目というものが有ります。例えば住宅の購入や子供の入学などで、そういった場合借金も必要になりますが、通常の生活ではそうそう借金をしている世帯は少ないはずです。
そもそも生活というのは自分の収入の範囲内で行うもので、生活を維持するために借金をしていたのでは、借りても借りても終わりは無くなり、返せなくなると考えるのが普通です。
ところが、世の中にはいろいろな考え方を持つ人がいるもので、生活の維持や、趣味、レジャーなどの為に次々と借金を繰り返す人もいて、返済に困ってさらに別の借金をし続ける場合も有ります。
キャッシングという借金は、利用目的が事業用途以外であれば何にでも利用する事ができますが、金利が高い為、通常は金利の低い目的別ローンのようなものが無い生活費の補填程度の低額融資に利用されます。
ただし多くの世帯では、通常の生活の為に、借金をするような事はそれ程なく、旅行や家電の購入など突発的にお金が掛った時のように、どうしようもなくなった場合だけ少額の借金を利用する事がある程度です。
つまり、普通に生活していれば、キャッシングが必要になる場面と言うのはそれほどある事ではないのです。
そもそも生活というものは、自分の収入の中で行っていくもので、緊急の場合は仕方がないにしても、そうでなければ、遣り繰りをしたりして、借入に進むようなことはあまりないものです。
つまりそういう人の場合次のような生活になっている訳です。
もし生活を借入れで維持しているとすれば、その分月々返済が発生するので、その支出が増えて、結局それがまた借入に繋がるという悪循環になってしまいます。
しかも借金によって生活水準を維持するためには、返済分を考えれば、徐々に借入額を増やしていかないと難しいはずですから、いずれ借り入れが難しくなって、生活が破綻してしまう可能性もあります。
しかしキャッシングの利用者の中には、借入れを繰り返す人というものがいるものです。
もちろんそれでも返済していけているのであれば構わない訳ですが、実際にはかなり危険な借入れになっている場合も有ります。
つまりそういう人の生活は次のようになっている訳です。
こういった場合、足りない分を借入れで補い、説明したように徐々に借入額が高額になっていく可能性が有る為、いずれキャッシングの利用限度額に達して借入できなくなります。
そこでそういう人の場合、さらに別のキャッシングを契約して、この度はそちらから借入を始めます。
この場合返済が2件に増えますから、必要になるお金はさらに増え、またすぐに利用枠を使い切ります。そしてさらに新たな借り入れを増やして行くわけです。
ところが借入れは4件目程度になると金融業者は警戒してしまって、それ以上の借入れが難しくなり、借入れが続けられなくなってしまいます。
その時がこういった借入れを続ける人が破綻する時で多重債務者という事になります。
このように頻繁に借金を繰り返すのは、破綻の危険性と隣り合わせなのです。
この返済計画が有れば、返済中に新たな借り入れをすればどうなるのかという事を考える事ができるはずで、借金の繰り返しのブレーキにできることも有ります。
こういった借金を繰り返す人にまず必要なのは、借金を繰り返すというのは一般的に言えば異常で、自分は異常なのだという自覚を持た無ければならないという事です。
そこで、自分は考えてみれば安易に借金をし過ぎていると思った場、自分がお金を借りなければならない原因を考えてみましょう。表面的なものではなく、心理的な部分まで良く分析して下さい。
原因が分ったら次にそれに対する対策を立てることが必要で、その対策を着実に実施しましょう。対策をすることで、お金を借りずに済ませられるように生活を変化させることができるはずです。
日頃借金を繰り返す人というのは、最初はこれでは困ると考えるはずですが、借入れを繰り返しているうちに、それが慣れっこになってしまって、借入れは普通のことと考えるようになってしまいます。
そこで、借金を繰り返す人というのは、まず自分の考え方を改めて、借金を繰り返すことは、世間一般では異常なことだという認識を持つ必要があります。
そういう認識があれば、借金をする際にも躊躇うようになるはずで、場合によっては借入れを断念できる可能性も出てきます。
またすぐにまったく借りずに済ませることはできなくても、徐々に減らしていけるようにできるはずです。
それとは別に借金を繰り返す場合には、なぜそうしなければならなくなるのか原因を探る事も必要です。
例えば収入の割に支出が多く、借入れしなければ生活を維持できないというような場合、何にそんなにお金を使っているのかを探って見て、そうなってしまう原因をさらに追及していく事が必要です。
特定の支出ではなくて、様々な支出が多い場合には、原因などないと考える人もいますが、実際には収入額が分っていても心理的に支出を減らせないという原因もあるはずです。
じっくり時間をかけて、自分の心理状態やものの考え方自体にも踏み込んで深い原因を追究して下さい。
原因が特定できれば、それに対して対策を立てて実施していけば、これまで借入れが必要だったものが必要なくなる可能性も出てくるので、少しづつでも借入れを減らしていきましょう。
原因にもよりますが、借りないという事は借入れ分のお金が入らなくなる訳ですから、当然その分までは支出を減らさなければなりません。
ですからどのような対策になるのかは別にして、生活も大きく変えていかなければならないはずです。
生活を変えるにはある程度の我慢も必要になるので、それができずにまた元に戻ってしまう事も十分考えられます。
ですからそういうことにならないように、注意しながら少しづつ改善していきましょう。
キャッシングの中でも利用者が多いカードローンの場合、借入額が増えると、返済額も増える事になる残高スライドリボルビング返済方式が採用されているのが普通です。
この場合1件だけの借入でも返済額が増えますから、返済は更に苦しくなってしまい返済できなくなることも有るので、幾らまでなら返済できるのか事前に確認しておき、それ以上借りないようにしましょう。
ただ原因の分析や対策の実施は、そう簡単にできる事ではありません。それまでの安易な借入れ癖というのは、そう簡単に対策できるものではありません。
またこういう事は一人で行うには限界も有るもです。ですから本気で借り過ぎを直したいのであれば、自分一人で何とかしようとは考えず、家族などの周囲の人にも協力してもらう事を考えましょう。
また原因の分析でも一人ではなく他の人も含めて考えたほうが、いろいろな方向から分析できますから、最も良いのは最初から周囲に相談すべきでしょう。原因分析が不十分では対策は的外れになってしまいます。
説明したように借入れを繰り返す人というのは、借入れについて感覚が鈍くなってしまっているものです。
このため借入れを続ける事になる原因の追及も、自分ではおかしいと思っていないために、なかなかできない場合が有ったり、無意識的に根本の原因特定を避けようとしてしまう可能性もあります。
このように原因の分析や、それに続くことになる対策の実施は、なかなか自分で行うには難しいと考える必要があるのです。
人によっては、原因の追究を行ったが、特に問題はなかったという結論に強引に持って行って、それまでの生活を続けられるようにしようとする事さえあるので、注意しなければなりません。
そういう傾向がある場合には、まず自分だけでは原因の分析はできないと考える事も必要です。
その場合には、自分でどうこうしようと考えるのではなく、配偶者やその他の家族など周囲に助けを求めましょう。お金の使い方を変えたいと言えば、手伝ってくれるはずです。
そうすると原因の分析でも、自分は必要なことだと考えていたとしても、他の人から見ると異常な出費だということも分かってくるでしょう。
自分の考えを言うのも良いですが、自分の考えでお金を使ってきた結果借入れを繰り返してしまっていたわけですから、一度は周囲の意見を入れて、対策を考える事が必要と考えるようにしましょう。
原因の分析で注意しなければならない事としては、原因の追究が不十分にならないようにするということです。
もし原因の追究が不十分に終わってしまった場合には、それに対して対策を行っても、真の原因が他にある訳ですから、対策自体が的外れになってしまう可能性が高く、効果が上がらず元に戻ることもあります。
ですから、借入れを繰り返すことを止めたいのであれば、最初から周囲の助力を受けて、徹底的に分析を行ってください。
しかし借金を続けるような人に限って、そういった自分のお金の管理ができていない場合が多いようです。
ですから、原因の分析を行うためには、まず自分のお金の管理を行う事も必要になるでしょう。
このお金の管理は借金を続ける人以外も節約するときや、自分の返済能力を見極めるときなど大変利用価値が高いので、誰であってもすぐに始めることを勧めます。
ただし、原因が自分の心理的あるいは性格的な問題で、他の人とは違う特異な考え方を持つ場合には、周囲をいくら巻き込んで対策を考えたとしても、その対策を有効に働かせるのは難しくなります。
そういった場合には、性格自体を変えていかなければなりません。そこで、もし原因が性格的な問題だと考えた場合には、心療内科を受診してカウンセリングを受けて性格を矯正してもらいましょう。
こういった場合、自分ではなかなか自分の性格に問題があるというようなことは認めたがりませんから、周囲の人の役割というものが大変重要になってくることになります。
原因を分析すると、意外な結果になることも有ります。
特に自分だけではなく家族などと一緒に分析した場合、お金に対する考え方が心理的あるいは性格的な問題で他の人とは全く違っており、特異な考えを持っている人という結論になる可能性もあります。
例えばお金が有ればすぐに使ってしまいたくなる衝動に駆られるような人もいますし、とにかく買い物を続けなければ落ち着けないというような買い物依存症というような場合も有ります。
そういった人に対する対策を例えば家族で考えたとしても、そう簡単に有効な対策は見いだせないでしょう。
四六時中監視してお金の利用を抑えるというようなことは、そう簡単にはできませんので困ってしまうでしょう。
こういった場合には実は素人にどうこうできる問題ではありません。つまり借金を繰り返す人の場合、家族では対策が難しい原因というものがある訳です。
そこでそういう場合には、心療内科に行って相談してみる事も必要になってきます。
性格的に特異な人の場合心療内科医や臨床心理士のカウンセリングを受けて性格を矯正してもらう事が必要です。
ですから長期的な視野に立って治療を行っていく事が大変重要になります。
こういった場合、本人は自分が性格的に異常があるというようなことは認めたくありませんから、抵抗して心療内科の受診を拒否するような場合も有るものです。
そういった場合、心療内科ではまずは家族の相談にも乗ってくれて、それに対して次のステップを考えてくれますから、まずは家族が相談に行ってみましょう。
このように、こういった性格的に問題がある場合には、周囲の役割というのは、大変重要になります。
お金の考え方で将来大きな問題に至らないように、問題が小さいうちに、解決できるようにしてください。
信用大きくを失う事になりますが、それを切っ掛けにして、借金を繰り返すことの問題を認識できる可能性もあります。
ここで借金を繰り返す人について纏めておきます。
現在はお金を借りやすい時代ですが、借りたものは返さなければならず、月々の負担になりますから、どのように借りるのかを考えるのではなくてどうすれば借りずに済ませるかに知恵を使うことが重要です。