キャッシングには返済方式が決められており、借りたお金はこの返済方式に沿って返済していかなければなりません。月々の返済額もこの返済方式によって決まり、返済方式が違えば返済額も変わってきます。
カードローンの場合は返済中に更なる借入れが行われる可能性もあり、返済方式では借入れ残高にスライドさせて返済額も変化するような方式が採用されているので、借り過ぎには注意が必要です。
ですから借り入れする場合には、事前に自分の返済能力で返済していけるのかどうかを確認して、いくらお金が必要であっても、返済能力を超えるような借り入れはしないように十分注意してください。
キャッシングというのは、お金に困った時には大変便利なものですが、あくまで借りるものですから、後々利息付きで全額返済していかなければならないものです。
この返済は予め決められている返済方式によって行われますから、キャッシングを利用する場合には、融資を利用する前に、必ず自分が返済していく事になる返済方式を確認して理解しておく必要があります。
返済では月々いくら返済することになるのかも、この返済方式によって決定される事になるので、借り入れする時には自分が返済できるのかどうか、見極めておく必要があります。
キャッシングで融資されるお金は給付されるお金という訳ではありませんから、必ず返済しなければいけないものです。
金融機関というのは銀行でもサラ金でも資本主義社会における企業ですから、その存在目的は利益をあげるという事です。
そして金融機関はお金を貸して、返済時に利息を付けてもらって、その中から利益を出すというのが基本になります。
このため金融機関は貸したお金が返してもらえないという事態は利益が上がらないどころか、利息ではなくて元金も返ってこないという事ですから、大赤字になってしまいます。
ですから、お金を借りたら返済というものは極めて重要なものだと考えなければなりません。
このキャッシングの返済はキャッシングごとに決められている返済方式によって月々の返済額などが決まる事になるので、キャッシングを借りようという場合には、返済方式を確認しておきましょう。
ローンの返済方式には様々なものがありますが、よく利用されるのが次のようなものです。
返済方式 | 内容 | 利用されるキャッシング |
---|---|---|
元利均等方式 | 元金の返済分と利息の合計が一定になる方式で借入額から返済回数で月々の返済額を決めるかあるいは月々に返済額で返済回数を決めることになる | 証書貸付のキャッシング |
リボルビング方式 | いくら借りても元金の返済分と利息の合計が一定になる方式 | カードローン |
残高スライドリボルビング方式 | 借入額を段階的に区切って各段階内では元金の返済分と利息の合計が一定になる方式で段階が変わると返済額が変わることになる | カードローン |
カードローンの場合最近ではリボルビング方式を採用しているところは減ってきており、多くは残高スライドリボルビング方式が採用されるようになってきています。
このように返済方式には様々なものが有って、この返済方式によって同じ金額を借りたとしても、月々の返済額は変わってくるので、良く返済方式を理解しておく必要があります。
しかもそれぞれの返済方式によって元金の返済の進み方が違ってくるので、利息の掛かり方が変わってきます。
このため完済時までに支払う利息の総額は返済方式ごとに違いが出ますから、返済総額が違ってくることになり、お得な借り入れを考える場合も、この返済方式をよく考えなければなりません。
この返済方式は返済期限内であれば利息は月々支払う必要がありますが、元金返済分は何時でも構わないというものです。
このため収入が不安定な人にとっては意外に利用しやすく、卒業後も利用を続けている人もいます。
カードローンの返済方式は以前はいくら借りても月々の返済額は変わらないものが採用されていましたが、最近では借入残高によって返済額が段階的に変わる方式を採用しているところが殆どになりました。
このため、利用額がある程度高額になると、段階が進んで、月々の返済額が変わってくる可能性があり、それまで返済はそれほど負担がかかっていなかったとしても、負担を感じるようになる場合も出てきます。
このため借り入れが高額になってしまうと、自分の返済能力では返済できなくなってしまう可能性も出てくるので、十分注意して返済ができなくなるようなことは防がなければなりません。
カードローンの返済方式は先程示したように月々の返済額が変わらないリボルビング方式と借入残高で返済額が決まる残高スライドリボルビング方式があり最近では後者の採用が増えてきています。
もちろん返済のしやすさから考えれば、返済額が変わらない方が良い訳ですが、実はリボルビング方式の場合借り入れが高額になると、利息分が増えますから、返済額が変わらなければ元金返済分は減ります。
そうすると翌月の返済でも元金があまり減っておらず、また高い利息を支払わなければなりません。
このようにリボルビング方式というのは、高額利用になってくると利息が膨らんでしまうという問題があるのです。
このため最近はその理解が進んだことも有って、使い勝手は多少悪くなりますが、そういった問題が少ない残高スライドリボルビング方式の採用が進んでいる訳です。
ですから現在カードローンを利用しようという場合の返済方式は残高スライドリボルビング方式になるのが普通です。
そこでカードローンを利用しようという場合にはカードローンのホームページに表示されている返済額が区切られる段階とそれぞれの段階の月々の返済額を確認しておきましょう。
カードローンによって非常に細かく区切られている場合も有れば、数段階にとどまっている場合も有ります。
返済額としては例えば借り入れが10万円以内というような場合は、最近では返済しやすく月々3000円程度になっている所も有りますが、それ以上になるといきなり倍の6000円になるような事も有ります。
更に高額になっていけば万単位の返済になり、月々数万円の返済になってしまうことも有ります。
このため、残高スライドリボルビング方式というのは、少額の借入れの場合には返済しやすい返済方式ですが、借入れが高額になると、返済に苦しむことになる方式でもある訳です。
そして借り過ぎてしまった場合、自分の返済できる金額を超えてしまう可能性もないとは言えません。
例えば、借入残高をあまり気にせず、少額づつ借入れしていて、ある時返済額の段階が変わったとすると、翌月からいきなり返済額が高額になります。
自分では少額づつの借入れだったので、そんなはずはないと思っていても、借入残高が嵩んでいった場合、そういった可能性も無いとは言えません。
最初から分っていて高額融資を利用したのであれば、返済でもそれなりの準備をするでしょうが、そういった備えが無くそれまでの返済よりも返済額が高額になってしまうと返済できなくなることも出てきます。
このように少額づつの借入であっても安心はできない為、残高スライドリボルビング方式の場合には、常に自分の借入残高を意識して返済できなくならないように注意しなければなりません。
もしお金に余裕ができた場合にはこの随時返済を利用して借入残高を減らしてしまいましょう。そうすれば後々続くことになる約定返済では減った借入残高で利息が計算されますからあ得な返済が可能です。
そこで返済できなくなるのを防ぐ為には、まず自分が月々いくらの返済まで耐えられるのかを、自分の収入と支出を勘案して、できるだけ正確に計算しておくようにしましょう。
お金が必要になった場合も、返済方式から幾らの返済になるのか計算して、自分の返済能力で返済できるかどうかを確認し、返済が難しいと判断した場合には、無理な借入は見合わせましょう。
こういった見極めを行うためには、日頃から自分の収入や支出といったお金を管理しておくことが必要になるので、そう言う事ができていない場合には、借入れの前にまずは自分のお金の管理から始めましょう。
このように残高スライドリボルビング方式での返済には十分注意しなければならない訳です。
では常に残高を気にするほかに、返済不能に陥るのを防ぐためにはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
そのためにはまず自分の返済能力を正確に把握することが重要です。
自分の返済能力は自分の月々の収入額と支出額が分れば簡単に計算することができます。ですからまずは1年分の月々の収入額と支出額を調べてみましょう。
月々の収入額と支出額が分ったら次の計算式で収支額を計算してください。
この収支額は要するに自分に月々どのくらいの余裕があったかと言う事を表していますから、この収支額内で返済ができれば、生活に影響せずに返済していく事ができると判断できます。
もちろん月々ばらつきがあるので、1年分計算して収支額が最少になるときを基準に考えて下さい。
そこで先程調べた筈の各カードローンの残高スライドリボルビング返済方式で、自分の収支額内で返済できる段階の借入額の最高額を調べてみて下さい。
これで自分が幾らまでの借入れが可能なのかが分かりました。
しかし必要になるお金というのは、必ずしもこの金額内という訳ではありません。ですから必要になった時には、安易な判断で借り入れしてしまう可能性が出てきます。
ところが計算した通り、自分の返済能力というものがありますから、こういった借入れをしてしまうと、収支額内で返済が難しくなり、今度は生活費を圧縮しなければならなくなります。
しかしそういったことは長く続けることは無理がありますから、結局返済途中で返済していくのが難しくなってしまう可能性も出てきます。
ですから、いくらお金が必要になったとしても、無理な借入はしない様に注意しましょう。そういう場合には周囲にも相談して何か別な方法を考える事が必要でしょう。
このように自分の返済能力を計算するには、自分の収入額や支出額を調べなければなりません。
毎日家計簿をつけている家庭であれば、そんな数字はすぐに分かるはずですが、実際にはそういった家庭だけではありません。
給与明細から収入額は分ったとしても、詳細な支出額がどうなっているのかは良く分からないという場合は多いでしょう。
しかしそういった場合、日頃から何にお金を使っているのかはっきりしませんし、借りたお金がどこに消えていったのかも分らなくなってしまいます。
ですからお金を借りようと考えるのであれば、まずは自分のお金と言うものをしっかり管理できていることが前提になるでしょう。
できていない人はすぐにお金を借りる予定が無かったとしても、今日からでもお金の管理を始めましょう。
キャッシングは比較的簡単に借り入れができますから、安易な借り入れが増えていますが、借りなければ返済も無いですし、利息の支払いも必要ないのです。
もし返済額が高額化したり返済するお金が用意できず返済ができなくなってしまった場合には、まずは業者に連絡を取って、相談してみましょう。業者も返済されなければ困るので相談に乗ってくれるはずです。
そういった場合の対応としては契約上一時的に減額が明記されていたり、そういった契約になっていなかったとしても、最低利息分だけの入金にしてくれる場合も有ります。
ただし、そういった場合は以降の返済に見込みが有れば良いですが、この先返済の見込みがなければ債務整理を考えなければならず、最悪の場合には自己破産する必要も出てくるでしょう。
ただし、いくら注意して自分の返済能力内で返済できる範囲で借入れしていたとしても、長期に利用していればたまには返済が難しくなってしまうような事が出てくる可能性はあります。
そういった場合には、返済日まで何もしないでおろおろしているのではなくて、返済できないとわかった時点ですぐに金融業者に連絡して相談してみて下さい。
金融業者の方も返済されなければ利益に繋がりませんから、親身に相談に乗ってくれるはずです。
また業者側はそういった例は日常茶飯事なので、いろいろと対策案を示してくれるはずです。
もし何も連絡もせずに返済日に返済しなかったという事になると、業者側は不信感を抱くことになりますが、利用者の方から連絡すれば、返済する気はあるという事が分るので、評価は違うものになります。
返済できなくなった場合の対策として最近では契約書に予め明記されている場合も有って、次のような対策が行われます。
多いのは返済額の減額で、この減額された金額で返済できれば契約内の話になるので、問題視されるようなことも有りません。
また契約書にそういった対応が明記されていない場合でも、相談することによって、やはり一時的に返済額を減額して貰える可能性があります。
この場合最悪利息分の入金が行われれば業者側は了解してくれる可能性があります。
最初に説明したように業者の利益というのは利息が基になっていますから、利息分が入金されれば業者的には利益が確保できるという事になるわけです。
ただし、この一時的に返済額を減額して貰うというのは、将来的には返済できる見通しがあるという前提です。
しかし、利用者によっては、失業や病気などで将来的な展望が開けない場合も無いとは言えません。
その場合一時的な対応をしてもらっても、その後も返済は難しいでしょうから、返済条件を見直してもらう事を考えなければなりません。
もし契約を見直したところで返済は難しいという場合には、裁判所に判断してもらい自己破産を選ぶという方法も考える必要があります。
このため債務整理を行った場合には、それが信用情報に記載されることになり、以後しばらくの間ブラックと言う事になり、お金の借り入れなどが難しくなってしまいます。
ここでキャッシングの返済方式について纏めておきます。
もし返済が難しくなっても他からの借入れで返済するようなことをしてはいけません。下手をすると多重債務者になってさらに悪い状況に追込まれてしまいます。