カードローンは申込み後審査が行われますが、申込者の中には自分の年収では審査通過が難しいと考え、嘘の年収で申込む人がいます。
しかし金融機関の審査というものはそう甘くはなく、すぐにバレてしまいます。
もし審査中に嘘がバレてしまうと、当然審査は否決になってしまいますが、事はそれだけでは済まず、申込情報で嘘を申告したことが信用情報に記載されることになってしまいます。
もし信用情報にこういったことが記載されてしまうと、他の金融機関のローンを申込んでも審査には通過できなくなり、ブラックと呼ばれるようになって、人生設計にも影響する可能性もでてきます。
カードローンを利用しようという場合、審査に通過できなければなりませんが、この審査では本人確認や信用のほか、返済能力も評価され、返済は難しいと判断されれば審査通過はできません。
この返済能力というのは一定額以上の年収や、月収の安定性などで評価されますが、最近では収入が下る事もないとは言えず、審査通過のためには年収が足りず、嘘の年収を申告する人も出てきます。
しかし、金融機関というのは、そういったことに対する経験が豊富ですから、審査では比較的容易にそういう嘘を見抜くことができます。審査を侮って安易に申し込んでもすぐにバレてしまう訳です。
カードローンを利用する場合、申込んだらすぐに誰でも貸してもらえるという事にはなりません。
金融機関はお金を貸して利息付きで返済してもらう事によって利益に繋げていますから、融資は返済してくれる人かどうかを審査して確かめたうえでなけれが行いません。
審査ではそれぞれのカードローンで内容は違いますが、概ね次の点について確認や評価が行われます。
どれも金融機関にとっては大変重要な内容になりますが、特に返済能力は利益に繋がってくるので大変重要な評価項目になります。
この返済能力の評価は次のような内容で行われます。
カードローンというのは通常月々返済していく事になるので、月収が安定していることが大変重要になりますが、やはり返済できるだけの収入があるという点の評価としては年収がある程度以上ある事が必要です。
そこでいくら以上の年収が必要なのかと言えば、それぞれのカードローンで基準は違っている筈ですが、従来から言われていることとしては200万円以上なら問題はないようです。
このため、申込者の中には、自分の年収がこの200万円に達していない場合、申込みに際して自分の年収を偽って申込みを行う人も少なからずいるようです。
カードローンでは申込みにあたって収入を証明する書類の提出が要求されます。ただし、消費者金融の場合には基本的に50万円以内の融資であれば提出は要求されません。
このため申込者の中には、年収について嘘を言っても分からないだろうと高をくくって申込んでしまう人もいる訳です。
しかし、金融機関というのは、非常に長い間、そういった利用者の審査を行ってきていて、審査についてはプロだという事を忘れてはいけません。
申込者の情報というのは申込情報や申し込みの時点で提出する書類だけとは限りません。信用情報などに蓄えられた過去の金融取引情報なども参照されることになります。
このようなわけで、申込時に嘘の申告をしても審査中にすぐにバレてしまうことになってしまいます。
この情報にローンの滞納というような情報が有れば審査での評価は下りますが、しっかり返済したという情報が有れば、評価が上がるので、申込者にとっては悪いことばかりではありません。
カードローンなどの金融取引というのは、究極的には信用の上に成り立っています。いくら返済能力があっても信用できない人には融資は行われないのです。こういった中で最も嫌われるのが嘘です。
このため、申込時に収入に嘘が見つかれば、当然ですが審査は否決になってしまいます。審査通過を狙っていても、嘘をつくことによって、通過することができなくなってしまう訳です。
しかもさらに問題なのが、この嘘を言ったという事が信用情報にも記載されることです。こうなってしまうと、この人は嘘を言う人だという事が他の金融機関のローンの審査でも分かってしまいます。
金融取引というのは、いろいろなことが問われることになりますが、究極的に言えば、すべて信用の上に成り立っているものです。
これは個人の取引きに限らず、国家間の取引にも言える事で、信用の無い国の場合、信用のある国の保証が無ければ、他の国との取引きもできないような場合があります。
このように信用は大変重要な訳ですが、そういった場で嘘を言ったらどういう事になるでしょう。
金融機関はそういったことを最も嫌います。つまりその人間は信用できないと判断される訳です。
このように金融機関に嘘を言っていたという事がバレてしまった場合、当然ですが、申込中のカードローンの審査に通るはずがなく、否決になってしまう事になるので、必要としていたお金は借りられません。
もちろん嘘を言わなくても、年収が足りずに借りられなかったかもしれませんから、いずれにしても同じだったという事もできますが、金融機関の心証を悪くしたという点で最悪の選択をしたと言えるでしょう。
もはやその金融機関の顧客情報には、半永久的に嘘を言ったという記録が残りますから、二度とその金融機関は利用できないでしょう。
しかも話はそれで終わりません。嘘を言ったという点については信用情報にも記載され、その記録は一定期間残る事になります。
そこで思い出してほしいのは、金融取引というのは信用を大変重視するということです。
もし信用情報にカードローンの申込に際して嘘の申告をしたということが分かれば、ほかの金融機関もそんな人にお金を貸したら返済されないかもしれないと考えます。
このため信用情報中に、そういった嘘を言ったという情報が有った場合には、他の金融機関の審査にも大きく影響することになってしまいます。
特に金融取引の場合には、本文で説明しているように大きな影響が出る事になってしまいますから、知恵を絞って嘘を言って借りる事を考えるよりも、借りずに済ませる事に知恵を絞るようにしましょう。
もし信用情報に嘘を言ったという情報が記載されたらどうなるかというと、他の金融機関のローンを申込んでも審査でこの点が評価を下げ、どこも貸してくれなくなってしまってブラックと呼ばれる事になります。
ブラックはこの信用情報中の嘘を言ったという情報が残る限り続くことになるので、当分お金を借りる事はできなくなってしまいます。しかもこれはカードローンなどのキャッシングに限られません。
例えば住宅ローンの借り入れを考えていたとしましょう。当然住宅ローンの審査でも、この信用情報が参照されますから、審査通過はできなくなるので、人生設計にも大きな影響が出る事になってしまいます。
もし信用情報にカードローンの申込みに際して嘘を言ったということが記載されてしまった場合、この情報は他の金融機関でも審査中に参照することができるという事になります。
そうするとどうなるでしょうか、説明したように金融機関は信用を大変重視しますから嘘を言った人の信用評価は極端に低くなります。
つまりブラックになった場合には、キャッシングだけではなく、どんなローンの審査にも通らなくなってしまう事になる訳です。
したがって、このカードローンに際して嘘の申告をしたという情報が残る通常5年の間は、お金の融資の利用はできないという事になってしまう訳です。
もう高齢になっていて、カードローンくらいしかお金を借りるというような状況は考えられないというのであれば、何とか遣り繰りで凌げるかもしれませんが、若いうちはそうはいきません。
自分が相当に深刻な状況に追い込まれてしまっていると考える必要があるのです。
たとえば、まだ若い時点でブラックになった場合、これから結婚する人もいるかもしれませんし、子育て中で教育にお金がかかるかもしれません。
あるいは住宅の購入を計画している場合もああるでしょう。しかしそういうものをローンで実現することを考えても、ローンは借りられませんから、すぐには実現不可能という事になります。
つまり安易な嘘が、人生設計にも影響する可能性があるという訳です。
これがどれだけ、人生にマイナスに働くか、嘘を言った時点では想像もできないでしょうが、かなりのダメージを被ることは確実です。
ですからこの点だけを考えても、嘘は絶対に言ってはいけないという事が良く分かるはずです。
しかし嘘はいけません。嘘を言った人には多くのブラック対応業者も融資をためらいます。ですからこういった業者からであっても融資の利用は難しいと考えて下さい。
こういったブラックにならないためには、カードローンを申込む場合には収入に限らず、多少不利になる可能性があったとしても、何事も正直に申告する必要があるでしょう。
そういったことで審査に落とされてしまうのであれば、また別の方法を考える事が必要です。例えば生活費が足りないという場合、この機会に借入ではなく自分の収入内で行えるように生活を見直す事も必要です。
またどうしてもお金が必要というような場合には、民間での借入れが厳しくても、公的な貸付制度であれば、利用できる可能性も有るので、そういったものの利用も考えてみましょう。
ここまでの説明を読めばよくわかったはずですが、カードローンを申込む場合には、申込情報で嘘を言うのではなく正直に申告すべきなのです。
もちろん、そうすれば審査通過が難しくなってしまうかもしれませんが、少額でも融資の利用ができる可能性も有ります。
嘘を言って、長期に渡ってどこからも借入れできなくなるような状況になってしまうよりも、ずっと良い選択です。
出来れば申し込みの前によく考えて、予め借りずに済ませるような方法を考えれば、申込んで審査に落とされるよりもさらに良い選択と言えるでしょう。
そこで借入前にどういったことを考えるべきなのかという事になりますが、まず趣味やレジャーなどの目的であれば、審査通過が見込めないような場合には先に延ばせば済む話です。
また生活費の補填が目的であれば、生活というのはそもそもが自分の収入の範囲内で行うものですから、補填自体に問題があります。
ですから、そういう場合には生活全般を見直して生活レベルを下げることも必要になるでしょう。
借り入れで補填して生活レベルを維持したくなる人は、最近では収入が下ってしまう人も多いですから、よく見かけます。
しかし、そういった補填で生活を維持しても、それが長続きする訳がないのです。いつかは見直しが必要になる訳ですから、早いうちに行なってしまいましょう。
現在のように収入額が増えたり減ったりする時代では生活水準もその都度見なおすものだということを理解してください。
もし、教育費などどうしても借り入れが必要だという場合、民間での借入れは難しい訳ですから、別の方法を考える事が必要になります。
ただし、こういった公的な貸付制度の場合、申込みから実際の融資まで民間よりも時間がかかってしまう可能性も有るので、予めよく計画して、早めに申込むことが必要です。
まずは、自分がどのような制度が利用できるのか、調べる事から始めてみて下さい。
ただし、この場合も返済できないような借り入れはしてはいけません。自分の返済能力をよく考え、必要があれば公的機関の窓口でよく相談してみる事も必要です。
その場合には、役所に相談に行って、生活保護の申請を考えて下さい。
ここで、カードローンの申込みで年収について嘘を申告した場合について纏めておきます。
一度失ってしまった信用というのはそう簡単に回復できるものではありません。ですから嘘は大きな損失になる行為だという事を忘れないようにしましょう。