以前サラ金地獄と言えば、高金利で返済ができなくなると厳しい取立や嫌がらせが行われる状況を言いましたが現在では法令が厳しくなったことで、闇金を除いて取り立てはいたって紳士的に行われています。
しかし現在でも意味が違いますが、サラ金地獄は存在し、借りやすくなったことで何件も借入れを抱えて、返済が厳しくなり四苦八苦している状況を表しています。
もしこういった複数の借入れが原因でサラ金地獄になっているのであれば、現在ではお纏めローンと言うものが提供されており、一つにまとめてしまう事もできます。
それが難しい時には債務整理を行うことで地獄から脱出することが可能です。
サラ金地獄という言葉は以前よく聞かれましたが最近ではあまり使われなくなりました。この言葉は厳しい取り立てが行われ、常にびくびくしていなければならないところから来ています。
しかし現在では、法令が厳しくなったことで、厳しい取り立てを行うと、業者側が指導を受け、業務停止になったりするので、取り立てと言ってもまともな業者であればいたって紳士的で地獄ではなくなりました。
ただし、現在でも以前のサラ金の体質を残している闇金を利用した場合には、過酷な取り立てを行っていて、やはり地獄を味わう可能性も有るので安心はできません。
サラ金地獄という言葉があり、以前はよく使われたのですが、最近ではそれほど見かけなくなりました。
以前のサラ金は高金利で融資をして返済ができなくなると、裏社会の人間を使って厳しい取り立てを行っていて、取り立てを受ける方は、それこそ地獄のような生活を送っていました。
これをサラ金地獄と言い、こういったことが横行いたために、当初は担保や保証人なしで借りられて歓迎されていたサラ金が、近付いてはいけない場所という認識になってしまいました。
さらにこういったことが続いていたために、一家心中に追い詰められてしまう場合も多々あったために社会問題にもなりました。
サラ金というのはお金を稼ぐには良い業種だったために、裏社会の資金源にもなっていたので、サラ金というのは多かれ少なかれこういった組織と関係があったと言われています。
ただし、そういった社会問題にもなってしまったために、俗にいうサラ金規制法(現在の貸金業法)ができて、業者は都道府県に登録が義務付けられ、裏社会と繋がりがあると登録できなくなりました。
サラ金は表向きこの登録が無ければ営業できなくなりましたから、こういった繋がりも表向きは無くなり、取り立ても規制されるようになりました。
この法規制は徐々に厳しいものになり、現在では取り立てはいたって紳士的に行われるようになり、以前の意味でのサラ金地獄というようなものは無くなりました。
ただし、法規制というのは守る人と、守らない人に分かれる事が普通にあります。
金融業でも同じで、法に則った業者登録をしていない闇金というものがあります。
闇金の場合規制の網がかかっていませんから、体質的には以前のサラ金と同じで、やはり厳しい取り立てを行っていましたし、現在でもそういった業者も有ります。
ただし、そういった違法な取り立てなどを行うと現在では元金の返済も不要と判断されることも有るので、最近の闇金は厳しい取り立てをするのではなく、巧妙な手段でお金をむしり取ります。
ですから、こういった闇金は例えお金に困っていたとしても利用してはいけません。
そこで法は守らず、業者登録をしないで金融業を続けたわけです。これが闇金の始まりで、現在でもこういった業者は増えています。
しかし現在でもサラ金地獄を感じることは無いとは言えません。かつては厳しい取立にさらされて地獄という表現を使いましたが、現在では意味が変わってきていて、主に利用方法に問題があります。
業者的に言えばあまり過酷なことはできませんが、借り手の方は自分の返済能力を超えて借りてしまったり、何件も返済を抱えてしまって、月々返済に四苦八苦するというような状況になっている場合があります。
こういった状況を地獄と表現する人もいて、更に進んで返済できなくなってしまった場合には、複数の借入れを抱えて多重債務者になってしまい、さらに厳しい地獄を味わう場合も有ります。
このように以前のサラ金地獄というのは現在では闇金でも使わない限り、ほぼなくなってきています。
しかし現在でも別の意味でサラ金を利用していることで地獄を味わう事になるサラ金地獄は存在しています。
しかしこれは業者側というよりも、利用者側に主な原因があり、自分の借り方によって、返済の追われるようになってしまい、利用者にとって地獄のような生活になるという意味でのサラ金地獄です。
最近のキャッシングは大手金融業者を中心にローンカードを使ってATMからお金を引き出すことができるカードローンが増えています。
このローンの特徴は利用限度額が決められ、その範囲内であれば借りたり返したりを続けることができるというもので、何度も借入れを繰り返すことができ、大変便利なものです。
しかしこのローンにも問題点があります。利用方法が便利ですから、最初は少額の借入だけを考えていても、徐々に高額の借入れになって行くという問題です。
しかもこのカードローンの返済方法は残高スライドリボルビング返済方式が採用されており、借入残高が増えてしまうと、返済額も高額になっていきます。
つまり借り過ぎると返済の負担が大きくなって、返済が生活を圧迫するようになり、過酷になってしまう場合も有るのです。
カードローンにしろそれまでの証書貸付のキャッシングにしろ利用者の中には返済が厳しくなると、更に別のキャッシングに手を付けてしまう場合も有ります。
こうして複数の借り入れをしてしまうと、返済も月々複数になり、合計の返済額はかなり高額になり、さらに生活を圧迫するようになって、返済に窮するようになります。
これがさらに厳しいサラ金地獄になります。
こうなってしまうと、更に借入先を増やす可能性も有って、深みにはまっていきます。
そして自分の返済能力を超えてしまうと、複数の借入れを抱えて返済が滞ってしまい、多重債務者という事になる訳です。
このため本文のように借入先を増やしていって、この規制を超える可能性が出てきた場合、審査に通過できなくなります。
ですからこの点で借入れを際限なく増やしていく事はできない訳です。
ではこのような現在版サラ金地獄に落ちてしまった場合、どうすれば良いでしょう。
まず複数借入れをした場合を考えてみましょう。複数借入れの問題点は複数並行して返済しなければならない為に返済額が高額化する事です。
そこでこの場合お纏めローンの利用を勧めます。このお纏めローンは複数の借入れを1つに纏める事で、月々の返済を1つにすることができて、返済を楽にできます。
ただし、お纏めローンの利用者の中には数年後にはまた複数の返済を抱えているという人もいるので、お纏めローンで纏めた後に十分注意しなければならないことを忘れてはいけません。
そこでこういった現在版サラ金地獄に陥ってしまった場合の脱出方法を考えてみましょう。
返済額というのは1件だけであれば、そう急激に高額化する訳ではありませんが、問題はやはり複数借りてしまった時です。複数借入れしたときの問題には次のようなものが挙げられます。
返済額が高額化するのも困りますが、返済日がばらばらというのもかなり深刻な話で、場合によっては常に返済のための金策を続けなければならなくなることも考えられます。
もちろんそれでも自分の返済能力内で返済が可能であれば、返済日さえ気をつければ問題は無い訳ですが、そういう人はそもそもそんな借入れにはなりません。
ですから複数のキャッシングの利用を行っている多くの人の場合、返済は苦しいはずで、場合によっては返済に行き詰ってしまっているはずです。
このお纏めローンは、その名の通り複数のローンを纏めて1件にしてしまうものです。
1件になれば1件の返済ですから、返済額はそう高額にはなりませんし、返済も月々1件で済みますから、先程示した問題点を解決することができます。
ただし、このように良さそうに見えるお纏めローンですが、確かに機能的には助かる内容になっています。しかし問題も無い訳ではありません。
お纏めローンの利用者の場合、数年経つとまた複数の借入れを抱えているという事が良くあります。一度は地獄から抜け出したのに、また地獄に落ちている訳です。
ですから、こういう人の場合返済ができるできないが問題なのではなくて、借入れを続けてしまう考え方の方が問題なのです。
地獄から抜け出そうと思った時にはこのお纏めローンをうまく使う事と同時に、自分のお金に対する考え方も変えていかなければならない訳です。
しかし複数のローンの借入れをまとめてしまう訳ですから、借入れは高額になりがちです。
高額の借入というのは金融機関にとってはリスクの大きなもので、50万円以内のローンのように比較的緩い審査という訳にはいきません。
このためお纏めローンの審査は厳しくなる可能性がある事が考えられ、利用を検討する場合には、自分の返済能力や信用をよく考えて申込んで下さい。
また、お纏めローンを利用するかしないかは別にして、そもそも返済が苛酷で地獄だと感じ、返済を継続していく事が難しい場合には、債務整理をして契約を返済できる形に変える事を考えましょう。
債務整理を行えば、債務を一部免除してもらったり金利の見直しを行ってもらう事で、自分の返済能力の中で返済して行けるようになり、地獄から脱出できる可能性があります。
ただし、債務整理は金融機関では損失につながる為、債務整理を行ったという記録が信用情報に残る事になり、しばらくの間はお金が借りられないブラックという状態になってしまうので注意が必要です。
お纏めローンと言う方法があることは紹介しましたが、それでも返済がなくなる訳ではありません。
返済を過酷に感じるようになって、サラ金地獄と感じ、実際に返済ができなくなってしまった時にはどうすれば良いのでしょうか。
その場合には、契約通りの返済は難しいと判断して借り手と貸し手の間で協議して、債務整理を考えるべきでしょう。
債務整理は幾つか方法が有って、方法によっては借り手と貸し手だけではなく裁判所にも入ってもらう事も有ります。
債務整理では債務の一部を免除してもらって、さらに金利を見直し、借り手が月々返済できる形にすることになりますが、借り手の状況によっては自己破産のように債務を帳消しにすることもできます。
このように債務整理を行えば、返済できるような形に収まる事になるので、それまでのサラ金地獄からは脱出することができます。
ただし、これをサラ金の方から考えてみましょう。
サラ金はこの場合別に法に抵触するようなことは行っていません。お金を貸して法に則って契約を交わし、契約通りの返済が行われるものとして融資を行っただけです。
ところが、利用者側の問題で、その契約に記された内容の返済ができなくなり、債務を一部削ったり、金利を見直して当初の利息が払ってもらえなくなったりするわけです。
つまりサラ金としては予定の利益どころか、場合によっては赤字にさえなってしまいます。
このように債務整理はサラ金側には大きな迷惑をかけているという事は覚えていきましょう。
このように債務整理はサラ金側としてはあってはならない事です。
そこで債務整理を行った場合には、その利用者は要注意人物として信用情報に記載されます。
この記載は自己破産の場合10年間、その他の方法による債務整理では5年間残る事になっています。
このため5年間は信用に問題があるとして、多くの金融業者でお金が借りられない状況になります。
したがって協議の相手は金融や法律の専門家ばかりで、とても自分では太刀打ちできません。
そこで、債務整理を行う場合には、借り手側も専門家に任せたほうが無難で、弁護士に相談して代理人になってもらうべきでしょう。
ここでサラ金地獄について纏めておきます。
お金に困ってくると後先構わず借りられるところから借りてしまい、後で地獄になる場合があるので、そういう時こそ知恵を絞って、例えば公的な貸付けを利用するなど、地獄にならないように注意しましょう。