初めてのキャッシングを利用しようと考える人も多いはずですが、そういう場合、まず考えるべきなのは借りずに済ませる方法が無いかという事です。
借り入れというのは返済があり負担がかかる事を忘れてはいけません。
どうしても借入れが必要という場合には、利用目的をはっきりさせ、目的によっては銀行が提供している目的別ローンの利用を考えましょう。この方がキャッシングよりも有利に利用できるはずです。
またキャッシング等のローンを利用する場合には、審査に通過しなければなりません。
そこで、まずは自分が審査に通過できるかどうか、自分の返済能力や信用について、事前に自分で評価し、通過が難しい場合には別の方法を考えましょう。
何にでも初めてという事があり、これはキャッシングにも言える事ですが、借り入れを考える前にまず行っておきたいのが、借り入れせずに済ませることはできないかという事です。
そのためには必要になるお金の捻出が必要になりますから、日頃から自分のお金というものを管理し、自分が何にお金を使っているのかが分かるようにしておき、遣り繰りできる部分を見つける必要があります。
もしそういった遣り繰りができず、キャッシングを利用してしまった場合には、後々返済が続き、家計には負担になりますし、しかも借りたお金だけではなく利息の支払いも必要で損失を出すことになります。
初めて何かをしようと言う場合、どうすれば良いのか良く分からず、心配も大きいですが、キャッシングを利用する場合にも、やはり、まず何をしたらよいのか不安に感じるでしょう。
そこで初めてのキャッシングはどうすれば良いのかを説明していく事にしましょう。
まず行う必要があるのは、借りる事ではなくて借りなくて済ませることはできないのかを考える事です。
キャッシングなどと言っていますが、はっきり言えば借金です。借金などしなければしない方が良いのです。
ですから、キャッシングの利用を考えた時には、まずは遣り繰りなどで借りずに済ませることはできないのか、よく考えてみましょう。
借り入れが避けられないにしても、できるだけ少額にできないか、考えてみることが大切です。
こういった遣り繰りを考える際に重要になるのが、日頃からの自分のお金の管理です。
自分の収入が幾らで、どのようなことにお金を使っているのかが分れば、どういった部分が無駄なのかも見えてきますし、そうすれば遣り繰りできる部分もすぐに分かるはずです。
もし自分のお金の管理を行っていないような場合には、キャッシングを行う前に、まずは自分のお金の管理を行うようにしましょう。
そうしないと日頃から何にお金を使っているのかはっきりせず、キャッシングでお金を借りたとしても、何に使ったか分からないうちに、借りたお金が無くなってしまう可能性も有るのです。
いろいろ考えて、やはり借入れが必要で、キャッシングを利用したとしても、そのお金は自分のものではありません。借金ですから、誰かのお金を借りているだけです。
したがって、そのお金は後々必ず返済していかなければならないものです。
しかも返済するときは利息も一緒に支払う必要があるので、キャッシングというのは差し引きで考えれば、損失を出すのです。
金融機関というのはお金を貸して利息を受け取ることで、その中なら利益を出している企業です。
ですから必要なお金を借りるのは良いですが、自分は損をしているという事は覚えておいてください。
生活というのは自分の収入の中で行なえなければ、生活を維持するために毎月お金を借りなければならなくなります。
ですから、借りなければ生活が維持できないという場合には、生活水準が高すぎるという事で、安易に借入れずるのではなくて、まずは生活を見直して、収入の範囲内で生活できるようにすることを考えましょう。
もしどうしてもお金の借入れが必要という場合には、すぐにキャッシングを探すのではなくて、お金を借りる目的をはっきりさせてください。
お金の利用目的によってはキャッシングではなくて、その目的に合った目的別ローンを探しましょう。目的別ローンであれば、キャッシングよりも有利な条件で借り入れができますからお得です。
そういった自分の目的合ったものが見つからない場合はキャッシングの利用という事になるので、自分の利用方法をよく考えて適切なものを探すようにしてください。
何かを行おうという場合で、どうしても借入れが必要という時には、すぐにキャッシングを借りるというのではなくて、まずは利用目的をはっきりさせましょう。
例えば、学費に利用したり、医療費として利用する事を考えたり様々な利用目的があるはずです。
キャッシングというのは通常事業目的以外であれば、何にでも利用できて便利ですが、ローンというのはキャッシングだけではありません。
生活していれば様々な目的でお金が必要になるので、銀行などではそういった目的に合わせて、ローンを用意しています。
ですから、最初からキャッシングに的を絞るのではなくて、まずは自分の目的で利用できるローンにはどのようなものがあるのかを考える事が必要なのです。
こういった目的に合わせて利用するローンは通常目的別ローンと呼ばれていて、以前はローンと言えばそういったものを指していました。
しかも銀行の提供している目的別ローンというのはキャッシングよりも金利的に見て有利な条件で借り入れができます。有利さを追求するなら利用しない手はないのです。
キャッシングと目的別ローンの金利を次に示します。
ローンの種類 | 金利 |
---|---|
大手消費者金融のキャッシング(カードローン) | 3%程度~18.0% |
銀行のカードローン | 3%程度~14%台 |
銀行の住宅ローン | 1%程度~2%台 |
銀行の目的別ローン | 3%程度~6%台 |
信販会社の目的別ローン | 6%程度~7%台 |
大手消費者金融のキャッシングの場合、申込当初は利用できる金額も少額で適用になる金利も最高金利になるのが普通ですから、目的別ローンが如何に有利に利用できるのかが良く分かるはずです。
このようにローンには様々なものがあるので、まずは自分が利用する目的をはっきりさせる必要があるのです。
そのうえで、自分の目的に合う目的別ローンが提供されていれば、まずはそのローンの利用を考えてみましょう。
利用目的はあるけれども、それに合った目的別ローンが見つからないというような場合には、銀行によっては多目的ローンと呼ばれる自分で利用目的が決められるローンもあります。
この場合、目的別ローンよりも金利的には不利ですが、キャッシングを借りるよりも有利になっている場合が多いので、調べてみて下さい。
こう考えてくると、キャッシングの出番というのは、例えば生活費の補填というように、最終的に何に利用するのかはっきりしないというような場合ということになるでしょう。
キャッシングを利用する場合、ただ申し込んだだけでは利用することができず、その後に金融機関が行うことになる審査に通過できなければ、融資を利用する事はできません。
この審査は、そう簡単に通過できるものではなく、申し込みを行う場合には事前に自分の返済能力と信用について自分で評価してみましょう。特に返済能力は年収の他安定性も重要な為注意しなければなりません。
もし評価の結果審査通過が見込めないという場合には、実際に申し込んでも否決になる可能性が高いですから、無理に申し込むのではなく、申し込みは見送って、他の方法を考えるようにして下さい。
またキャッシングに限った話ではありませんが、ローンと言うのは審査に通過できなければ利用する事ができません。
そこで審査ではどのようなことが行われるのかというと、詳細はキャッシング毎に用意されている審査基準によって行われますが、これは公開されていません。
しかしどのような点で確認や評価が行われているのかは分っていて、次のようなことが行われています。
このため、これ等のうちどこかに問題が有れば、キャッシングを申込んだとしても融資を利用する事はできないという事になります。
本人確認は本人が申込んでいれば問題はありませんが、返済能力と信用については、申し込みの前にまず自分で評価してみましょう。
まず返済能力については次のような評価が行われていると考えられます。
一定額以上というのは、通常200万円と言われていますが、借入希望額によって変わってくる可能性があり、少額の借入希望であれば、もう少し年収が少なくても審査通過は見込めます。
月収については職業や職種によって評価されることになり、雇用が安定している正規採用の公務員や企業の正社員であれば、この点は問題はないはずです。
しかし雇用が不安定な臨時採用の職種である契約社員や派遣社員は評価が下がり、パートやアルバイトではさらに下がる事になって、キャッシングによっては申込めない場合も有ります。
信用については信用情報が参照されて過去の金融取引状況が考慮されます。
信用情報には多くの金融機関が利用者情報を登録しており、過去どういった取引が行われたのかという情報を共有しています。
したがって、例えば過去にローンを滞納していたり、携帯電話料金を滞納したりしていたような場合には、審査での信用評価は下がってしまう事になります。
ですから、キャッシングの利用前に、こういった返済能力や信用について自分なりに評価してみて下さい。
自分なりに評価した結果、自分には審査通過が難しいという場合には、キャッシングの利用を見送る事も考えなければなりません。
先程信用情報について説明しましたが、この信用情報についてはキャッシングを申込んだという情報も6か月を超えない期間ではありますが、登録されます。
審査に通過できなければ、多くの場合、すぐに別を申込もうとしますが、なかなか審査には通過できません。
これは信用情報にキャッシングを申込んだという記録があるため、金融機関側が続けてキャッシングを申込んでいるという事がわかり、お金に困っているのではないかと判断するためです。
この状態を申込ブラックと呼び、お金が借りられない状態に陥っているわけです。
こういう状態にならない為にも、あまり安易なキャッシングの申込みをするのは止めて、審査通過が見込めなければ、遣り繰りで凌いだりといった、別の方法を考えるべきでしょう。
しかし何らかの嘘を言ったとしても、殆どの場合審査中にバレてしまい、その情報が長く信用情報に記載されて、申込ブラックよりもずっと深刻な状況になってしまいます。絶対に嘘を言ってはいけません。
審査の通過に見込みがあるので有れば、実際に申込みを考えても構いませんが、安易に考えるのではなく、借り入れがどんなに少額であっても必ず借入れの前に返済計画を立てるようにしましょう。
返済計画ではまず自分の収入の範囲内で生活をしたうえで返済するお金が用意できるかを見極めなければなりません。もし返済が難しいという場合には借入れはするべきではありません。
借り入れを行った場合、返済計画に沿って返済を行う事になりますが、場合によっては返済中に収入に変化が出る等状況が変わる事も有るので、常に返済計画を見直して返済できる計画にしておく必要があります。
評価の結果、審査通過が見込める場合には、申し込みを行ってもかまいませんが、初めてキャッシングを利用する場合には、実際に借り入れを行う前に、返済計画を立ててみて下さい。
返済計画には、月々幾らの返済になり、返済期間は何か月になるのか、を記載し、その間返済可能かどうかを見積もって下さい。
返済額や返済期間は、金融機関のホームページに大概用意されている返済シミュレーション機能を利用すればすぐに計算することができます。
そしてもう一つ検討しておきたいのが、返済するお金が用意できなかった時に、どういった部分を節約して、返済額を捻出すれば良いのかという点です。
長く返済を続けていると、必ず返済に行き詰る事があります。これはそういう時に慌てないで冷静に対処するために大変重要なことです。
返済計画を立てるときに返済可能かどうかを見積もれと言っていますが、これはどのように行えばよいのかというと、まず1年程度前から自分の月々の収入額と支出額を調べて下さい。
月々の収入額と支出額が分ったら次の計算式で月々の収支額を計算してみましょう。
この収支額は支出した後の残りになりますから、生活に影響させずに使えるお金という事になります。
ですから返済額をこの収支額の中から支払うことができれば生活に影響せずに返済が可能という事です。
毎月返済可能であれば、問題はありませんが、返済額を収支額が下回る月が有れば、その月は生活費から捻出しなければならない事になるので、生活を圧迫します。
そういった収支額から返済ができない月が、何度も有った場合には、返済は難しいと判断すべきで、その場合には借り入れはするべきではありません。
返済が見込める場合には、借入れしても構いませんが、返済計画は作っただけで終わらせてはいけません。
月々の返済を行なう前には、必ず計画通りになっているかを確認してみましょう。計画通りになっていなければ、その時点で返済計画を見直す必要があります。
また自分の収入や支出で変化が生じた場合も、やはり返済計画を見直すことが必要です。
返済計画というのは常に返済できる状態にしておかなければ無意味ですから、返済できそうにないときに、返済計画に沿ってすぐに対策できるようにしておいてください。
もしそれでも返済できなければ債務整理を行うことになって最悪の場合自己破産に追い込まれます。
ここで初めてのキャッシング利用について纏めておきます。
キャッシングの中でもカードローンを利用する場合、借入れが簡単でつい借り過ぎてしまう傾向があるので、そういう事にならないように利用には注意して下さい。