キャッシングを利用するには審査に通過する必要があり、当然落ちてしまう場合も有ります。審査では返済能力や信用についての評価が行われ、信用の評価は信用情報内の情報が参照されます。
審査に落ちてしまった場合には、自分がなぜ審査に通過できなかったのか、原因を追究しなければなりません。これには審査内容に沿って返済能力や信用について良く分析してみる事が必要でしょう。
原因が特定出来たら、それに対して対策を立てて、実施していかなければなりません。対策の結果原因が取り除かれたら、改めてキャッシングを利用を考えましょう。
キャッシングは慈善事業ではなく金融商品で返済して貰わなければなりませんから、利用するにあたっては審査があり、この審査に通過できなければ借りられず、そういった審査に落ちる人も少なくありません。
キャッシングの審査では本人確認のほか、利用者の返済能力と信用についての評価が行われ、これらに何らかの問題が有れば、審査は否決という事になります。
返済能力は年収などから判断されますが、信用は信用情報内の情報によって判断されることになり、この信用情報には過去の金融取引状況が格納されています。
キャッシングというのは銀行にしろ消費者金融にしろ、企業の金融商品です。企業というのは資本主義社会においては利益を追求する存在で、それは悪いことではなく、そういう目的のためにあるのです。
そこでキャッシングを考えてみると、お金を貸すことで利益を出さなければいけませんから融資した元金だけを返済してもらっても駄目で、これに利息を付けてもらう必要があります。
もし返済が行われなければ利息が得られず利益が上がらないだけではなくて、元金も取り戻せず、金融業者は大赤字になってしまいます。
ですから金融業者は、返済がされないという事を非常に恐れ、融資の前にそれを判断するために審査を行っています。
したがって審査では返済が見込めないような人は審査に落とされることになり、大手消費者金融の場合審査に通過できる人は40%台で、落ちる人の方が多いのです。
ではこの審査ではどのようなことが行われているのかというと、詳細はキャッシングそれぞれで作られている審査基準で行われますが、概ね次のような項目で行われることになります。
本人確認では本人確認書類のほか、勤務先に対しての在席確認などで行われます。
返済能力については年収額や、職業や職種による安定性によって評価され、信用については過去の金融取引状況について信用情報が参照されて、過去に問題があるかどうかで評価されることになります。
この信用評価の用いられる信用情報というのは、金融業者が利用者情報を共有するために作られているデータベースで、ローンの申込者が他の金融機関で問題を起こしていないかを調べる事ができます。
この中には次のような情報が格納されます。
各種料金の支払いとは電気料金や電話料金など様々な支払いを指し、ローンの申込みではこういったことまで調べられている訳です。
ただし、問題が有れば怖い存在ですが、例えばローンの返済をしっかり完済させていれば、信用度が上がるので、ありがたい存在にもなるものです。
携帯電話の料金はかなり高額になる人も多いので、支払えなくなる人もかなりの数になります。特に学生の時期に問題が残る事が多いので十分注意しなければなりません。
このように審査は誰でも通る訳ではありません。もちろん審査に落ちるというのにはそれなりの原因があります。
まず考えられるのが返済能力の問題で、年収額や安定性に問題が有れば審査通過は見込めません。
また過去の金融取引に問題があった場合には、信用が低評価になって、やはり審査通過は難しくなります。
さらに深刻な問題が信用にあれば、どの金融業者に行っても審査に通過できないような、いわゆるブラックになっている可能性も有るので、信用については十分注意しなければなりません。
そこで審査に落ちてしまう原因を、審査の内容から考えてみましょう。
まず考える必要があるのは返済能力です。審査に通過するには次の2点が重要です。
一定額以上の年収というのは概ね200万円と言われていますが、借入れする金額も考慮され、少額の借入れでは、もう少し少なくても審査に通過できる可能性はあります。
安定した月収の評価では職業や職種が判断材料になり、雇用の安定度で評価されます。
例えば正規採用の公務員や会社員であれば、大変評価が高くなりますが、臨時採用になると評価は下がり、パートやアルバイトではキャッシングによっては利用できない場合も有ります。
また収入の安定しない個人事業主のような場合もやはり評価はあまり高くはなりません。
次に信用の評価ですが、これは先程説明した信用情報が参照されますが、過去の金融取引状況で評価されます。
例えばローンを滞納したことがあるとか、各種支払いが滞ったとか、あるいは債務整理を行ったというような情報が有れば、評価は非常に低くなって審査通過は見込めません。
ですからこういった点について、自己破産した場合には10年前まで、その他については5年前まで遡って、そう言う事が無かったかどうか、よく思い出してみて下さい。
もしどうしても気になるが、思い出すことができないというような場合には、自分の信用情報は開示を請求できますから、確認してみる事が可能です。
信用情報で注意しなければならないのは、内容によっては、どの金融業者に行っても、問題視する可能性のある情報も有るという事です。
そういった情報が信用情報に残っていた場合には、どこに行っても審査に通過することができないという事になり、こういう状況をブラックと言います。
このブラックというのは信用情報にブラックリストがあってそこに名前が記載されると陥る状況と言われた時期があり、ブラックという名称自体がそこから来ていますが、実際にはブラックリストはありません。
それぞれの情報は利用者ごとに格納されているだけで、審査に落とすかどうかはあくまでそれぞれの業者の判断で行われるものです。
ですからブラックと言われていても、細かく見れば審査に通過できている場合も無いとは言えません。
信用情報に記載される情報というのはそれぞれ格納期間が決まっているので、それを過ぎればブラックからは抜け出すことができます。
この期間は自己破産した場合は10年間、その他の情報の場合には5年と考えて下さい。
原因が分かったとしてもそのままでは、元のままですから、次にその原因を取り除くための対策を立てて、実施していく必要があります。着実に実施すれば、次の審査では通過できる可能性が出てきます。
もし原因が取り除けないままだとすると、別の金融業者のキャッシングを申込んだとしても、やはり同じ原因を理由にして、審査が否決になる可能性があり、それが続くことも考えられます。
もし自分で考えたけれども原因がわからなかったり、或は原因は分かったが有効な対策が立てられないという場合には、家族などの周囲の人にも相談し、協力を得て一緒に原因を排除しましょう。
このように審査に落ちてしまう原因というのは様々なものが考えられるので、まずは自分にはどのような原因があるのかをよく考える必要があります。
原因の心当たりがあれば、それに対して対策を立てて、着実に実施する必要があります。
例えば年収額が不足しているというのであれば、収入を増やすか、それが難しい場合には、借入希望額を減らして申込んでみるという事も考えてみる必要があるでしょう。
また収入の安定性に問題がある場合には、安定していることを示すために給与明細などを示すといったことも考えると良いでしょう。
本当に収入にばらつきがあるのであれば、まずは収入を安定させることが必要でしょう。
また信用情報に問題がある場合には、暫く情報は残るので、審査の緩いと言われる業者を選ぶか、時期が来るまで借入れを見合わせ、その間も信用問題を起こさないように注意が必要でしょう。
原因を取り除くことなく、別のキャッシングを申込んだ場合、審査基準はそれぞれ違いますから、そのまま通過できる可能性もあります。
しかし原因の内容によっては、申込んでも審査の否決が続く可能性もあります。
しかも何度も続けて申込むとお金に困っていると判断され、金融業者の方が敬遠するようになり、申込ブラックという状況に陥る可能性も有るので、注意が必要です。
申込ブラックになった場合には、2か月程度から6か月程度間を空けてから再度申込まなければ、原因が解決していたとしても審査通過は難しいでしょう。
原因を分析したり対策を立てる場合に一人では客観的な判断ができなかったり、有効な対策が立てられなかったりする場合があります。
そうすると自分では思いもよらない原因に気が付いたり、自分ではあまり気の進まない対策の検討もできるようになるので、有効な対策ができる可能性が大きくなります。
またお金を借りること自体に反対される可能性もあり、借入れ自体を考え直す契機にできる事もあるでしょう。
借入れは後々返済が続き負担がかかり、更に利息の支払いも必要で損失にもつながります。ですから現在でもお金が必要になった時は、まず借りずに済ませる事を考えるようにしてください。
キャッシングの申込者の中には、自分では審査に通過できそうにないので、申込みに当たって嘘の申告をして申込む人がいます。要するに他人に成りすましたり、年収を多く見せたりするわけです。
しかし、金融業者というのは長年審査を行っていて、そういった輩がいる事も十分わかっており、審査ではそういった人についても考慮されていて、殆どの場合バレてしまい審査は否決になります。
しかも嘘をついたという記録は信用情報に残り、信用は大きく失われることになって、以後しばらくの間はブラックという事になるので、キャッシングの申込みでは絶対に嘘を言ってはいけません。
申込みをしても審査に通過できない事が続くと、自分では審査通過が難しいと考えるようになります。
多くの場合にはそこで借入れは断念して、別の方法を模索するのが普通ですが、人によってはそうは考えない人もいます。
こういう人は自分が駄目なら、別の人に成りすませばいいと考えることも有ります。
そうして誰かに成りすまして実際キャッシングを申込んだらどうなるのでしょうか。申込者の思惑通り、審査に通過できるのでしょうか。
また、誰かになりすますのではなくて、収入証明書を偽造して、収入を偽ったり、個人事業主なのに会社員に成りすましたりする人もいます。
しかし、金融機関を甘く見てはいけません。金融機関は損失を出さないために審査を行っていると説明しましたが、申込みで嘘がつかれるというようなことは、当然想定しています。
もちろん何度も痛い目を見て、その度に審査基準を強化して、そういう事が防げるようにしてきています。
ですから、現在では申込みで嘘を申告したとしても、そんな嘘は審査中にバレてしまうので、いろいろ偽装するだけ時間の無駄です。
金融取引というのは信用の上に成り立っているものです、どんなに不利になっても嘘を言うのは止めましょう。
また嘘を言ってしまったら、話は審査が否決になるというだけでは済みません。
嘘を言ったという事は信用情報にも記載されることになります。要するに嘘を言うという事は金融機関にとっては許しがたい行為と映る訳です。
こういった点からもキャッシングの申込みでは安易な判断で嘘を言うようなことは止めなければならないことが分かるはずです。。
しかしそうなると常にバレないかどうかを気にしなければならず、気が休まることは無いでしょう。
もし利用開始後にバレてしまうと、契約違反という事で、借入れしているお金は即全額返済になりますし、悪質な場合は手が後ろに回る可能性すら出てきます。
ここでキャッシングの審査に落ちた場合について纏めておきます。
審査が非常に甘い業者に違法な闇金がありますが、闇金に手を出したらお金をむしり取られることになるので、他で借入れできなかったとしても絶対に利用しないようにしてください。