サラ金を利用する場合、申込み時に融資希望額を申告しますが、実際に借りられるのは、希望通りに行くとは限りません。設定される利用限度額は、審査で決められることになります。
審査では本人確認の他、返済能力や信用についての評価が行われ、利用限度額の設定は適用される金利と共に、信用評価の中で決められることになります。申込時の評価は低くなるので高額利用はまずできません。
ただし、信用評価というのはサラ金とのおつきあい次第で上がっていくため、当初は低い利用限度額でも、信用評価が上がれば再度審査を受ける事によって、見直して貰うもことが可能になります。
サラ金に融資を申込む場合、申込み時に融資希望額を出しますが、これはあくまで希望であって、必ずその希望額が融資されるとは限らず、貸して貰えなかったり、希望よりも少額になることも珍しくありません。
特にサラ金の場合には貸金業法に総量規制が有る為、基本的には年収の３分の１を超えるような融資はできませんから、いくら融資希望を出したとしても、サラ金側もそれ以上の融資には応じられません。
このため、キャッシングでの融資額やカードローンの場合であれば融資の上限である利用限度額は金利と共にこの法規制の中で、審査によって幾らまでという事が決められることになります。
銀行でも同じですが、サラ金のカードローンなどのキャッシングでは申込み時に融資希望額を申込情報中に記載します。
しかしこれはあくまで借り手の希望であって、実際に借りられれるとは限りません。
貸し手であるサラ金側も、できれば希望に沿いたいと思ってはいますし、できるだけたくさん借りてもらったほうが、利息が高額になって利益が上がりますから、貸したいのはやまやまです。
しかし、法的な制約や貸したお金が返ってこないという可能性を考えれば、そう簡単に希望通りに貸すことができません。
このため希望は希望であって、融資額とは違うと考えておかなければなりません。
サラ金の場合、貸金業法という法律があって、業務はこれに従って行わなければなりません。
この貸金業法には総量規制という規制が有って、この規制によれば、貸金業者が融資できるのは、少額融資の例外を除いて、年収額の３分の１までという事になっています。
したがって、年収３００万円の人が２００万円の融資を希望したとしても、サラ金はその希望沿う事ができません。年収３００万円の場合であれば１００万円までしか融資はできないのです。
こういった法規制が有る為、サラ金の場合、キャッシングの申込みがあれば、この法規制の中で融資額を決める事になります。
もちろん検討しなければならないのはこれだけではなく、申込者についていろいろと検討して、実際に返済してくれる人なのかどうかや、幾らまでなら返済ができるのかなどを考えて融資額が決まります。
この融資額あるいは利用限度額を決めているのが審査と言われるもので、審査ではこの融資額を適用される金利と一緒に決め、実際の融資が行われることになります。
直近の改正では総量規制やグレーゾーン金利の廃止などサラ金には非常に厳しい規制が盛り込まれて、当時存在していたサラ金の半数は、その後経営難に陥り消えてしまったほどでした。
ではこの審査ではどういったことが行われているのかというと、本人確認の他、返済能力評価と信用の評価が行われ、融資したお金を返済してくれるかどうかを見極めています。
この中で利用限度額や金利を実際に決めているのが、信用評価で、信用評価が高ければ高いほど高額のお金を低金利で利用できます。逆に言えば信用が低ければ少額を高金利で借りなければいけないという事です。
この信用評価では利用者とサラ金とのお付き合いの度合いが重視され、適正なお付き合いが深まれば深まるほど、信用評価は高くなります。つまり最初は評価は低く利用限度額はそう高額にはなりません。
そこで、この審査というものの中では、どのようなことが行われるのかというと、審査では大きく言えば次の２つの判断が行われることになります。
審査と言えば通常前者の方ばかりを気にしますが、借り手にとっては後者も重要なポイントと言えるでしょう。
そこで審査では、どのようなことが行われているのかというと、詳細はそれぞれのサラ金で違いますが、概ね次のような点で審査が行われることになります。
これ等の中で融資を行うかあるいは幾らまで融資ができるのかが判断されるわけです。
ではこの中で融資額や利用限度額、そしてそれに合わせた適用になる金利はどこで決められるのかというと、それは信用評価の中で行われます。
信用の評価はもう少し細かく分けると次の２つの判断が行われます。
前者は審査の目的の１つ目の融資できるかどうかの判断に利用され、何か問題があった場合には融資は行われません。よく言われるブラックという状況になるのもこの点に問題がある場合です。
融資額や利用限度額、金利を決める判断に利用されるのが後者で、良好なお付き合いが深まれば深まるほど高額の融資を低金利で利用できるようになります。
逆にお付き合いがそれほど深くない場合には、低額の融資を高い金利で利用しなければならない訳です。
この信用評価の内容を考えて見れば分かりますが、そのサラ金を始めて利用するというような場合、お付き合いが深いとは言えません。
このため審査には通ったとしても、当初は信用評価は低く、あまり高額の融資を利用する事はできません。
例えば年収３００万円の先程の例の場合、法的には１００万円まで融資してもらう事が可能ですが、実際には信用の評価が低くなってしまうために、とても１００万円に届くことはありません。
ですから、サラ金で借りようという時は、最初はあまり高額の融資の利用は無理だという事をよく覚えておきましょう。
信用の評価の所で説明した通り、信用評価はお付合い次第で上がっていきます。ですから最初は少額しか借りられないにしても、利用を続けていれば、サラ金側ももっと融資しても良いと考えるようになります。
ただし、何もしなければ利用限度額は変わりませんから、増額してもらうためには、利用限度額の増額を申込んで、改めて審査をやり直してもらう事が必要です。
この審査で評価が上がれば高額利用が可能になる訳です。
ただし、この利用限度額の見直しを行ってもらうためには、それなりの利用実績を上げて、お付き合いを深めなければなりませんから、通常半年程度、サラ金によっては１年程度の期間が必要になります。
先程説明したように信用評価というのはお付き合いの度合いで決まります。
このお付き合いの度合いというのは、当初の評価は低くならざるを得ませんが、何回か利用したり、カードローンを使い続けたりすれば徐々に深まっていく事になります。
もちろん、これは借りたものを返すという適正な利用を行っていることが前提になりますが、このようにお付き合いが深まっていけば、信用の評価も徐々に上がっていく事に繋がっていくわけです。
このため、最初は少額の借入れしかできなかったとしても、信用評価が上がる事によって、高額借入れも可能になる訳です。
ただし、高額借入れを行いたいという場合には、利用を続けて信用が上がっただけでは駄目で、本当に融資額を上げても良いのかという判断の為に、再度審査を受けることが必要になります。
中小の消費者金融で、借入れの都度審査を行っているような場合には、申し込みを行えば再評価が行われることになりますが、カードロ－ンのような場合には、そう簡単ではありません。
この場合、増額可能な時期になったら、利用限度額の増額の申込みを行わなければなりません。
この増額の申込みを行う事が引き金となってサラ金側は再審査を行う事になります。
この審査で実際にお付き合いの度合いが上がっていれば、利用限度額と金利の見直しが行われ、以後高額の利用が可能になるという手順で進みます。
ただし、これは適正な利用を続けているという前提があって、例えば非常に利用が低調だったという場合には、お付き合いが深まらず、半年や１年では増額には応じてもらえない場合も有ります。
もちろんそのために使い過ぎるというのはお勧めできませんから、自分のペースで、自分に必要だと考えた時に、適正に利用するようにするのが最も良い使い方と言えるでしょう。
本文でも触れていますが、利用限度額の増額を申込むと利用限度額だけではなく金利の見直しも行われます。利用限度額が増額できればそれに合わせて金利は低くなります。
金利が低く成れば、同じ金額を借りたとしても利息は少額で済みますから、その分お得な利用が可能になる訳です。
ただし利用限度額を上げてもらうには、お付き合いを深めてサラ金側の信頼を得なければなりません。しかし利用中には様々なことが起こりますから、必ず信頼が深まるという保証はありません。
もし信頼が深まらず、前と同程度か或は前よりも信用評価が下がっていたような場合には、当然信用評価から決められる利用限度額は増額されず、かえって減額になってしまう可能性さえあります。
この評価が下ってしまう原因としては、返済中に返済が滞ってしまうというような場合や、利用中に別の業者のキャッシングの利用も始めてしまったというような事が考えられます。
ただし、この増額というのは、あくまで適正な利用を行っていた場合に限られます。
利用中に何らかの取引上の問題を起こせば、それも増額審査では評価の対象になってしまう事になり、信用評価を下げる事に繋がってしまいます。
ここで言う適正利用がどういうことなのか分からないという人もいると思いますが、これは要するに契約通りに借りては返すということができているという事です。
金融機関はこういった決められたことが守られるという事を大変重要視します。
ですから無暗に返済できないような借入をしてはいけません。
では利用中何らかの問題があったが、安易に利用限度額の増額を申込んでしまったらどういう事になるのでしょうか。
まずお付き合いの評価では、問題があったわけですから、良くて現状維持、悪くすると評価は以前よりも下ってしまう事になります。
評価が現状維持という時は利用限度額は評価が変わらない訳ですから、増額されることは有りません。
増額の為の審査ではないのかという人もいると思いますが、増額審査というのは、要するに利用限度額の見直しの為の審査で、見直しの結果として減額されてしまう可能性も有るのです。
ですから自分の利用状況をよく考えて安易に利用限度額の増額を申込んではいけません。
では、どういった場合に信用評価が下がるのかという話になりますが、細かくは審査基準で決まりますから、分かりませんが、次のようなことは大きく評価を下げると考えられています。
まず返済を滞納したりすると、当然適正利用とは言えませんから、金融機関としては利益にも関わってくるので、決して容認はできません。契約が守れない人という評価になってしまいます。
もう一つは借入額が足りず、更に別の業者のキャッシングの利用も始めたという場合、金融機関というのは、自分のところ以外は使って欲しくないと考える為、著しく評価を下げます。
もちろん返済が複数になるので返済能力の評価にも大きな影響だ出る事になります。
したがって、適正利用を考えるのであれば、こういった点には十分注意しながら利用を続けることが必要です。
しかしこういったことの審査でのチェックは非常に厳密に行われており、嘘を言ってもすぐにバレてしまいます。
もし審査中にバレれば、当然信用できない人という事で審査は否決になりますし、嘘を言ってという情報が信用情報にも記載が載るので、以後どこも融資してくれることはありません。
不利になると考えても、決して嘘をついてはいけません。
ここでサラ金の利用限度額について纏めておきます。
お金が必要と思った時はまずは借りずに済ませる事を考え、借りるにしてもできるだけ少額にするようにしましょう。借り過ぎは返済に支障が出て信用を傷つける事にも繋がってしまいます。