今の世の中では表向き男女差別は殆どなく一般向けキャッシングでは女性が申込めないようなものはまずありませんが、申込条件など様々な理由から女性の利用者は男性に比べて少なくなっています。
しかしキャッシングの利用者は増えているとはいっても頭打ちでサラ金としてはさらに利用者を増やすためには女性を取り込むしかなく、様々な施策を行ったり、レディスローンなどを用意したりしています。
このような女性にも利用しやすいキャッシングの場合、女性に多いパートやアルバイトでも利用できますし、配偶者に収入が有れば専業主婦でも利用できるようなものも出てきています。
世の中男女の不均衡はまだまだ残っていますが、表向きは男女によって差別が行われるようなものはまずなく、キャッシングの利用条件でも、差別が有れば即座に大問題になるので、区別なく利用が可能です。
しかし、実際の利用者数を見てみると、男女の差は大きく、男性の方が利用者は多くなっており、特にサラ金ではその差が顕著になっています。
これは、女性の場合サラ金に出入りしたくないというのが大きな理由ですが、この他にも、収入差や、就業状況の差というようなものにも、大きな原因があると考えられます。
今の時代、男女差別を行おうものなら、大変な突き上げを食らう事になるので、余程特殊な場合を除いて男女で待遇に違いがあるような事は表向きには無いことになっています。
これは一般向けのキャッシングでも同じで、例えば男性しか申込めないとかいった差別待遇はありません。
したがって、女性でも申込みを行えば、男性と同様の審査基準で審査が行われ、審査に通過できれば、やはり男性と格差なく融資を受けることが可能です。
しかし実際の場面では、これがどうも違って見えてくることになります。
キャッシングの利用者というのは差が縮まったとはいえ、やはり男性の方がずっと多く、これだけを見れば男女差別があるようにも見えてしまいます。
この男女差は銀行でもサラ金でも同じようにありますが、特にサラ金側では女性の利用者が圧倒的に少なくなっています。
業者側はそれほど差別していませんし、できれば男性でも女性でも良いので利用者を増やしたいと考えているのに、こういった差になるのは、
業者としても頭の痛い問題でしょう。
そこで女性の利用者が少ない理由を考えてみましょう。原因として考えられるのは次のようなことです。
どれも女性的に言えばかなり深刻な問題ばかりで、こういった問題を乗り越えて、申込みまで行くのは、かなり困った状況以外は考えられません。
そういう状況に至る人はそう多くはありませんから、女性の場合には申込み者自体が少なくなり、自然と利用者の比率は男性の方が多くなってしまいます。
ですから、本来はキャッシングを利用しようと思った時には、まず借りなくて済ませる方法が無いかを考え、できれば借りずに済ますようにすべきです。
こういった背景も有り、なかなか女性のキャッシングの利用者数は増えない訳ですが、消費者金融は銀行がカードローンに参入したことによって利用者が伸び悩み、利用者数を増やす必要に迫られています。
そこでターゲットになるのが、まだ利用者数が少ない女性です。女性の利用者が男性並みに増えれば、銀行に流れても、ある程度の利用者が見込めるので各社必死に女性利用者獲得の為の施策を行っています。
例えばその1つの例がレディスローンと言うキャッシングで、中身は一般向けと同様でも、女性社員が応対し、店舗もおしゃれで女性従業員だけというように、女性にも使いやすくなっています。
このように、女性の場合、男性と同じような経済的な裏付けが無かったり、サラ金自体を避ける傾向が有ることが分かりました。
しかし現在サラ金は、大変厳しい立場に追い込まれ女性の申込者を渇望しています。
これは従来消費者金融が手掛けていた、無担保保証人なしの融資の分野に銀行がカードローンで参入したことによって、利用者が銀行の方に流れてしまい、利用者が頭打ちになっているためです。
サラ金は高度成長期の資金需要に乗って急成長しましたが、高金利で厳しい取り立てをした事で、そっぽを向かれてしまい、それ以来イメージ改善に努め、何とか男性の利用者を増やすことには成功しました。
このため、男性の利用者をこれ以上増やすのはなかなか大変で、次に目をつけているのが女性です。
女性の利用者が増えれば、銀行と分け合ったとしても、それなりの業績改善ができると考えているのです。
そこでサラ金の多くは女性をターゲットとするために様々な施策を行っています。
まず始めたのが店舗の改装です。サラ金の店舗というのは以前はお世辞にもきれいとは言えないほど雑然としていたので、女性はおろか男性でも入るのを躊躇するほどでした。
そこで店舗を改装して、おしゃれで入りやすい雰囲気を作って、窓口も男性ではなくて女性を配置し、安心できる柔らかい店づくりをおこないました。
これはある程度成功して男性の利用者は増加したのですが、それだけでは女性利用者を増やすまでには至りませんでした。
そこで次に用意されたのがレディスローンでこのローンは女性しか申込みができません。
男性から見ればこれは差別だと思うのですが、そういった不平は今の所聞いたことはありません。
ではレディスローンというのはどのようなものなのでしょうか。
このレディスローンは、女性向けとは言いますが、内容的に見ると、殆ど一般向けと変わりません。それなのにレディスローンと命名しているのは、ローンの内容よりも対応などその他の部分にあります。
例えば電話で申し込みや問い合わせを行う場合、一般向けでは男性が担当する場合がありますが、レディスローンの場合には、すべて女性が担当するようになっているのが普通です。
サラ金によっては更に徹底していて、店舗もレディスローン専用の店舗を展開し、その中の従業員も店長を始めすべて女性にしている場合も有ります。
ここまで徹底すれば、女性も店舗いに入りにくいという事はありませんし、なにより安心して申込みができる様になります。
もちろん最近ではネット経由の申込みが可能ですから、店舗に行かず簡単に申込みができる様になり、女性の申込みの変化の兆しが見えてきています。
今後こういった取り組みで女性申込者が増えていくのかどうか、大変楽しみですね。
中身も大手の場合には一度は上場を果たしているので、立派な金融機関に成長したと考えられ、今や安心して利用できる業者と言って良いでしょう。
また最近では一般向けのキャッシングでも、パートやアルバイトと言うような正社員などに比べて収入が安定しない職種でも融資を行っているものがあるので、収入面で申込めないという事は少なくなっています。
また専業主婦の場合は収入が無いので申込みは難しかったのですが、一部のキャッシングでは配偶者に収入が有れば、申し込みが可能で実際に融資が行われる場合も出てきています。
ただし、こういった場合には、あまり高額の融資には応じてもらえず、50万円程度が融資の上限という事になり、実際には10万円以内という事もあるので、生活費の補填というような用途になるでしょう。
キャッシングには審査に通過できるかどうかではなく、その前に申込みができるかどうかという関門があります。
その申込条件はキャッシングそれぞれで違いがありますが、次の2点はほぼ共通して存在しています。
このうち収入要件については、殆どの場合安定収入が有る事となっており、これをどのくらい厳しく問うかで多くの女性が申込めるかどうかが決まります。
安定収入ですから、不安定な収入の場合には申込みはできないという事です。女性の場合結婚後は家事育児の合間を利用して働くという人が多くパートやアルバイトで収入を得ています。
このパートやアルバイトの収入が安定しているのかという話になった場合、以前はパートやアルバイトの申込みを認めていないキャッシングも相当数ありました。
しかし最近では、利用者確保の至上命題が有る為、安定収入として申込みを認めるキャッシングが確実に増えてきています。
ですから、申込条件を確認する必要はありますが、女性でも申込み易くなって来ているのは間違いありません。
また最近では数が減りつつありますが、女性の場合専業主婦という人も少ない訳ではありません。
専業主婦の場合、先程の申込条件の安定収入が有る事というのは、収入がない以上、満たすことはできません。
ただし、キャッシングの場合は要は返済できれば良い訳で、専業主婦というのは家計を預かっているので、返済するお金はあるはずです。
もちろん配偶者の収入を当てにするわけですから、配偶者の了解が前提ですが、生活費の補填というような目的であれば、了解も得やすいでしょう。
ただし、こういった専業主婦でも申込みができるキャッシングはまだ数がそれほど多くないので、キャッシングの利用を考えている場合には時間をかけて探してみて下さい。
ただし、こういった収入が安定しなかったり、自分には収入が無いような人の場合には、それほど高額の融資は見込めませんからその点には注意してください。
例えば現在のキャッシングでは大手銀行や大手消費者金融では最高800万円の融資まで対応しています。
しかし、こういったパートやアルバイト、専業主婦というような人の場合には、通常上限は50万円となっており、それ以上の融資には応じてもらえません。
しかもこれは上限であって、実際に設定される利用限度額は10万円以内程度になってしまいます。
ですから、用途を考えれば、やはり生活費の補填程度の借入れに限られると考えて下さい。
返済が続いていればそれでも良いのですが、もし返済が滞ったりすると、配偶者の方にも回収担当が連絡する可能性も有り、そうなった場合、配偶者にも迷惑が掛かってしまいます。
ですから、初めから了解を得ておき、困った時もすぐに相談できるようにしておいた方が安心です。
女性がキャッシングを利用するのは特に悪いことではありませんが、キャッシングで問題なのは、男性も含めて、やはり返済ができるのかという点で、女性の利用が難しかったのもこの問題が大きかった訳です。
もし返済ができなくなれば、金融機関は融資たお金を回収しようとしますが、それだけのお金が作れなければ、債務整理を行う事になり、最悪の場合には自己破産もあり得るので注意しなければなりません。
ですから、安易な借入は止め、申込みを行う前に、自分の収入或は家計から、月々返済額を捻出していけるのかどうか、しっかり計算して、返済が難しそうであれば、キャッシングは申込まないようにしましょう。
このように女性に対しても申込みやすい環境は着々と出来上がってきていますから、利用しようと思えば、利用する事はできるでしょう。
しかしキャッシングというのは借金ですから、借りただけでは済みません、借りたものは返済しなければならないのです。男性も含めてキャッシングの利用で最も問題なのはこの返済です。
安定した収入が有れば、返済はそう難しいことではありませんが、女性の場合説明してきたパートやアルバイト、それから自分には収入が無い専業主婦という場合が多く、決して返済は楽ではありません。
ですから、キャッシングの利用を考える場合には、借入れる事だけ考えるのではなくて、返済していく事もよく考えておかなければなりません。
では借入後もし返済できなくなったらどうなるのでしょうか。
まず金融機関は単に返済日を忘れただけだろうと考えて、督促状を送ってきます。その時点で返済してしまえば、特に問題になるようなことはありません。
それでも返済に応じなければ、回収担当から電話が来ます。申込みの対応は女性が行っていたとしても、回収担当は男性の場合がほとんどです。
しかもこういった部署の男性というのは声もやさしそうには聞こえません。
もちろん対応は紳士的で恐怖を与えるようなことはしませんが、それでも威圧的ではあるので、特に女性の場合には、恐怖を感じる可能性も有ります。
業者によってはこういった回収担当が訪問してくることも有るので注意しなければなりません。
ですから、こういった状況にならないように、借入れは慎重でなければなりません。
そこで行っておきたいのが、返済できないという事は返済するだけのお金を捻出することができないという事ですから、事前に自分には返済額が捻出できるかどうかを計算してみることです。
そのためには1年程度遡って月々の自分あるいは家計の収入額と支出額を調べてみましょう。
主婦の場合には、家計簿をつけている筈ですから、調べるのはそう難しいことではないでしょう。収入額と支出額が分ったら次の計算式で月ごとの収支額を計算してください。
この収支額はいわば自分あるいは家計にとっての余裕です。この中から返済できれば、生活に支障が出る事はありません。
そこで月々の収支額と返済額を比較して、常に収支額が返済額以上あるかどうかを確認しましょう。
つねにこれが成り立っていれば、返済は可能という事になります。
もし成り立っていなければ、返済は途中で行き詰る可能性があると考えておいた方が無難で、そういう場合にどのようにお金を用意するべきか、支出内容を調べて遣り繰りできる部分を見つけておきましょう。
頻繁に成り立たない月がある場合には、返済は厳しいと判断して借入れは見合わせたほうが無難です。
ここで女性向けのキャッシングについて纏めておきます。
女性も社会進出が進んでいますから、男性と同じように融資の利用はできます。しかし返済の責任も負うので安易に借入するのではなく、適正な利用に徹することを忘れない様にしましょう。