アプラスは新生銀行系の金融会社!消費者金融というだけではない

アプラスは現在新生銀行系の金融会社になっており、会社の形態としては事業持ち株会社制に移行し、クレジットカード業務と消費者金融業をおこなう会社を傘下にしています。

消費者金融の方のアプラスパーソナルでは従来行っていたキャッシングでの融資は既に停止しており、消費者金融ではあっても、目的別ローンのみ提供するようになっています。

このためアプラスでキャッシングを利用する場合はクレジットカードのキャッシング枠を利用することになります。ただし審査の結果によってはキャッシング枠が付かない事も有るので注意しなければなりません。

アプラスはクレジットカード事業と消費者金融事業を展開している!

アプラスという名前はクレジットカードで有名ですが、現在は新生銀行系の金融会社になっていて、クレジットカードだけを提供しているわけではありません。

現在アプラスは事業持ち株会社制を取っており、株式会社アプラスファイナンシャルの下にクレジットカードのアプラスと消費者金融のアプラスパーソナルローンが兄弟会社として併存しています。

この形態から分かるようにアプラスの現在の業務というのはクレジットカード会社として、様々なクレジットカードを発行するのに加えて、様々なローンを提供している消費者金融という側面を持っています。

アプラスは現在新生銀行系の金融会社になっている

もともとアプラスは1956年に大阪に設立された大阪信用販売という会社で1972年からクレジットカード業務を始め、その後さまざまなな名称を経て1992年にアプラスという名前になりました。

2004年には新生銀行と提携し、2008年には新生銀行の直接の子会社になり、2009年には子会社の株式会社アプラスパーソナルローンと株式会社アプラスクレジットを設立しました。

その後消費者金融事業をアプラスパーソナルローンに、クレジットカード事業をアプラスクレジットが継承しました。

現在は事業持株会社に移行している

現在では事業持ち株会社制に移行しており、持ち株会社をアプラスファイナンシャルとし、アプラスクレジットを新たにアプラスに商号を変え、これとアプラスパーソナルローンの2社を子会社にしています。

新生銀行の子会社に更にこういった構造を持っていますから、ちょっと分かり難いですが、それなりに事業が整理されているといって良いでしょう。

新生銀行にはこのアプラスの他、子会社になっている消費者金融がまだあるので、今後さらに事業が整理されていく可能性も無いとは言えません。

ですから利用を考える場合には、その時点で事業内容を確認してみて下さい。

業務としてはクレジットカード事業の他消費者金融事業等があります

現在の事業としては、会社の形態は変わりましたが、従来からのクレジットカード事業と消費者金融事業とそれに付随する事業が継承されています。

クレジットカードとしては国際カードとしてJCB、MasterCard、VISAと提携していますが、クレジットカード業界は利用者数が増えているにもかかわらずアプラスは減少傾向にあります。

消費者金融としては後で説明するように既にローンカードの申込受付を終了しており、現在では目的別ローンのみの提供になっています。

~大手や中堅の消費者金融は銀行グループに入っている場合が多い~
アプラスは消費者金融としては大手とは言えず、中堅程度の位置付けになりますが、最近の大手や中堅の消費者金融の多くはアプラスのように銀行の傘下に入っている場合が多くなっています。

これは貸金業法の改正で経営状態が悪くなり、銀行が支援に入ったためで、いまや独立系は大変少なくなってしまいました。

アプラスのキャッシングの申込は停止!目的別ローンが提供されている

そこでキャッシングと言えば、まずは消費者金融という事になりますが、アプラスパードナルローンでも確かに以前はキャッシングの提供をしていたのですが、現在では申込みを停止しています。

しかしアプラスパードナルローンは消費者金融では珍しく各種の目的別ローンを提供しており、様々な目的のための融資に特化した消費者金融に変わってきています。

目的別ローンと言えば銀行ですが、品揃えではアプラスパードナルローンは全く引けを取りません。金利は銀行よりも高めですが、キャッシングよりも低金利で消費者金融としてはお得な借り入れが可能です。

アプラスパーソナルローンではキャッシング申込は停止した

アプラスパーソナルローンは消費者金融ですから、他の消費者金融と同様にカードローンあるいはキャッシングと言われるローンを提供していると思いがちですが、ちょっと違います。

アプラスパーソナルローンは現在は以前提供していたカードローンのα倶楽部カードの提供をすでに停止してしており、カードローンの利用はできなくなっています。

これは他の新生銀行系の消費者金融との事業調整によるものなのかどうか良く分かりませんが、消費者金融としては、大変珍し言ことと言えって良いでしょう。

現在提供されているローンは目的別ローンのみ

では、消費者金融なのに何を提供しているのかと疑問を持つ人も少なくないはずです。

しかしアプラスパーソナルローンでは、カードローンの提供の他にも、目的別ローンの提供を行っており、そちらのローンについては現在でも提供しています。

アプラスが提供している目的別ローンには次のようなものがあります。

  • マイカーローン
  • 多目的プラン
  • フリーダムプラン
  • 教育プラン
  • トラベルプラン
  • ブライダルプラン
  • ゴルフ会員権購入プラン
  • マイホームプラン
  • リフォームプラン
  • リバースモーゲージ型住宅ローン
  • ビジネスプラン

カードローンがなくなって利用目的自由の借入れができなくなったと思いきやこの目的別ローンの分類に入っているフリーダムプランを利用すれば目的は問われず借入れができます。

ただし、これらは証書貸付になるのでカードローンのように1度の契約で借りては返すというようなことを繰り返すことはできません。

融資上限や適用金利などはそれぞれ決まっているので、利用を考える場合にはアプラスのホームページで確認してください。

銀行の目的別ローンより金利は高め

目的別ローンと言えば銀行と考えている人も多いですが、これらのアプラスの目的別ローンは銀行に対してどういった特徴があるのかというと、まずは品数が充実しているという点が挙げられます。

銀行によって違いますが、用意されている目的別ローンは住宅、自動車、教育程度で、そのほか2~3あれば多いほうです。

しかしアプラスの場合には、実に品揃えが良く、利用目的に沿って借りることができるでしょう。

ただし、これ等のアプラスの目的別ローンは消費者金融のカードローンに比べれて概ねお得な金利設定になっていますが、やはり銀行の目的別ローンと比べると、ちょっと高めの金利になっているので要注意です。

~新生銀行系にはカードローンを主力とする消費者金融がある~
新生銀行系の消費者金融の子会社としては旧レイクである新生ファイナンシャル等の消費者金融があり、こういった大手に入る消費者金融の方ではカードローンを主力商品として提供しています。

アプラスのキャッシングはクレジットカードのものだけ!

ではアプラスにはキャッシングは無いのかというとそういう訳ではなく、アプラスのキャッシングとしてはクレジットカードのキャッシング機能がそれにあたります。

このキャッシングはクレジットカードのキャッシングですから、海外に行っても利用でき、現地のATMを利用すれば現地通貨でのキャッシングの利用も可能になります。

ただし、アプラスのクレジットカードも他のクレジットカードと同様に申込み後審査が行われ、ショッピング枠は貰えても、場合によってはキャッシング枠が付かない事も有るので必ず利用できるとは限りません。

クレジットカードにはキャッシング機能がある

このようにアプラスパーソナルローンには現在キャッシングに分類されるような金融商品がありません。

ではアプラスではキャッシングの利用はできないのかというと、そういう訳ではありません。

アプラスはクレジットカードを発行していることを忘れてはいけません。

クレジットカードにはキャッシング枠と呼ばれるものがあり、これを利用すればカードローンと同様のキャッシング機能が利用できます。

アプラスのクレジットカードのキャッシング機能は次のようになっています。

商品名
利用限度額 100万円まで(カードによっても違うので確認要)
金利(年利) 12.0%~18.0%
返済方式 一回払い、元金定額リボルビング返済方式

元金定額リボルビング方式というのは、通常リボルビング方式と言われ、いくら借りても月々の返済額が一定になる方式のことです。

海外でのキャッシング利用も可能

またカードローンは海外では一部の海外に支店を持つような大手銀行を除いて利用できません。

しかし、クレジットカードは違います。国際カードと提携していれば、海外に行っても、ショッピング機能と同様に利用でき、海外の銀行に設置されているATMから現地通貨で融資を引出す事が可能になります。

しかもこの場合利息を考えても現地に現金を持って行って両替時に取られる手数料よりもお得になる事が多く、海外旅行の時には大変便利です。

ただし帰国したらすぐに返済してしまわないと、利息のほうが不利になる可能性が高いので注意してください。

アプラスのクレジットカードのキャッシング枠も当然海外でも利用できますから、この点ではカードローンよりも便利と考える事もできるでしょう。

日本円はハードカレンシーで海外に持って行ってもすぐに両替ができますから、あまり不便に感じない人もいるかもしれませんが、現金よりもクレジットカードが海外旅行では必須アイテムと考えましょう。

審査結果によってはキャッシング枠は付かない事があるので要注意

ただし、クレジットカードもお金の代わりになったり、お金を借りたりするわけですから、当然アプラスのクレジットカードでも利用する前には審査に通過する必要があります。

クレジットカードの審査というのはカードローンなどに比べるとそれほど厳しいものではありませんが、これはショッピング枠についての話です。

しかし、キャッシング枠は違います。キャッシング枠についてはカードローンなどと同様の審査が行われ、簡単には通過できない場合も有ります。

こういった場合にはクレジットカード自体は作る事ができて、ショッピング枠は付きますが、キャッシング枠が付かない可能性があります。

したがって、キャッシング枠を目的にクレジットカードを作ったとしても、利用できない可能性があるので、申込みに際しては自分の返済能力と信用について自分なりに評価しておくことが必要です。

~ショッピング枠を現金化するのは止めよう~
クレジットカードではキャッシング枠が無くてもショッピング枠を使って現金を手に入れることが可能です。

これは業者の指示に従ってショッピング枠で買い物をしてその品物を業者が買い取るという仕掛けですが、クレジットカード会社はそういった利用方法を禁じているので注意して下さい。

キャッシングを目的にするのであれば別を狙ったほうが良い!

このようにキャッシングも有るにはあるのですが、やはりクレジットカードですから、もしキャッシングを目的に申し込むのであれば、他のカードローンなどのキャッシングを狙うべきでしょう。

クレジットカードでショッピングを主に利用し、緊急時など必要な時だけキャッシングを利用するというような用途の場合には、アプラスのクレジットカードも有効に利用できるでしょう。

ただし、アプラスのクレジットカードのキャッシングの返済方式は一括返済かリボルビング返済で場合によっては問題もあるので、よく検討して利用に注意しなければなりません。

キャッシング目的であればカードローン等を狙ったほうが良い

クレジットカードを利用すればアプラスでもキャッシングの利用は可能なことが分かりましたが、カードローンを利用するのと、このクレジットカードのキャッシング枠を利用するのとどちらが良いのでしょう。

基本的に言えば、キャッシングがそもそも目的であれば、やはりそれに特化しているカードローンを別のところで探すべきでしょう。

まず利用限度額を考えてみると、申込当初はどちらの場合もそう高額にはなりませんから、同程度であっても、増額された場合アプラスではカードによっても違いますが上限が100万円までです。

しかしカードローンの場合には800万円という場合も有って、高額利用が見込めます。

また、金利を比較した場合、上限付近ではほぼ同程度ですが、カードローンでは、利用限度額の高額化と共に、アプラスよりも有利な条件で借入れできるはずです。

ですから、カードローンのほうが様々な面で、キャッシングについての伸びしろがあるわけです。

クレジットカードの利用を目的にするのであればお勧めできる

しかし、利用目的がクレジットカードの主にショッピング枠で、たまの金融時などにキャッシングの利用をするという程度であれば、迷わずクレジットカードの方を勧めます。

いささか疑問はありますが、今後日本でも本格的なキャッシュレス社会を迎えると言われており、そのためにはクレジットカードは今以上に重要性を増します。

誰でも1枚くらいは用意しておくべきでしょう。それに加えてキャッシングが利用できるのですから、大変便利と考える事ができるでしょう。

クレジットカードのキャッシングでは返済方式に注意

ただしクレジットカードのキャッシングを利用する場合には注意しなければならない点があります。

それは返済方式です。クレジットカードでは返済は一括払いという場合とリボルビング方式の2つが主流です。

カードローンの場合には残高スライドリボルビング方式が主流で、この点で違いがあります。

もちろん1回で返済してしまえれば、借入期間も短く利息的にはお得ですが、借入金額によってはそう簡単には利用できなくなってしまいます。

そこでリボルビング方式を利用する人が多い訳ですが、このリボルビング方式には問題があります。

以前はカードローンでも多くの消費者金融が採用していたのですが、現在では少数派になってしまいました。

問題というのは返済額が月々どんなに借りても一定になる為、借り過ぎた場合に返済額のほとんどが利息になってしまう可能性が有る事です。

そうすると元金の返済がほとんどなくなってしまい、いつまで経っても元金が減らず、いつまでも利息を払い続ける事になり、返済総額が他の方式よりも膨らむ可能性があります。

ですから、もしリボルビング方式のキャッシングを利用する場合には、借り過ぎないように十分注意しなければなりません。

~自分の返済能力をしっかり把握しておこう~
どういった返済方式を利用するにしても、返済していくためには自分に返済能力が無ければなりません。

ですから、キャッシングを利用する場合には、事前に自分の収入と支出から月々いくらの返済まで耐えられるのかよく把握して、それ以上の返済にならないように注意が必要です。

ここで消費者金融アプラスについて纏めておきます。

  • アプラスは新生銀行系の金融会社で消費者金融の他クレジットカード事業なども行っている
  • アプラスの消費者金融として提供するキャッシングは申込停止になり現在は目的別ローンだけが提供されている
  • クレジットカードにはキャッシング機能があり海外でも利用可能
  • キャッシングだけを目的にクレジットカードを利用するのはあまりお勧めできない

今の時代クレジットカードは必要ですが、キャッシング枠があるからと言って無暗に使うと利息も馬鹿にならないので、便利な借入れができたとしても、まずは借りずに済ませることを考えるようにしましょう。